ガエル記

散策

2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『蒼天航路』漫画:王欣太/原案:李學仁 その4

7・8巻です。 ネタバレです。 この呂布はどうなんだろう。 横山版呂布は面白くて好きだったけどこちらの呂布は強すぎるだけになんか気の毒でかわいそうな気がしてくる。 つまり脳筋で考えがない、ということなのだろう。 横山版では呂布の頭脳明晰でしかも…

『蒼天航路』漫画:王欣太/原作:李學仁 その3

正直に言っていいでしょうか。 横山版では玄徳より曹操が好きだったけど『蒼天航路』では曹操より玄徳が好きな気がします。 ・・・アマノジャクか。 5・6巻の内容です。6巻から李學仁が原作から原案になっています。 ネタバレします。 こちらの劉備玄徳。か…

『蒼天航路』漫画:王欣太/原作:李學仁 その2

なにかまだ不思議な世界を覗き込んでいる気がしています。 ネタバレします。 宦官は男性器を失った者なので性交は不可能なもののその性欲が失われるものではない。そのために女性をいたぶることで満足を得る者がいる、というのは中国後宮ドラマ『如懿伝』で…

『蒼天航路』漫画:王欣太/原作:李學仁 その1

とうとう読み始めました『蒼天航路』 ずっと読まねばと思ってはいたのですが横山『三国志』が好きすぎてどうしても続けて読むことができなかったのです。 先日再読も完了してどうやら吹っ切れたようです。 曹操を主人公とした本作(横山『三国志』もほとんど…

『ケルン市警オド』青池保子 6

現在の最新刊であるようです。以前「浦沢直樹の漫勉」で紹介された巻ですね。 ネタバレします。 今回の鍵は「赤い橋」 ほう、ドイツの民話か民謡か、と思ったらどうやら浅川マキ「赤い橋」から着想を得たということらしい。(明言はされてないけどたぶん) …

『ケルン市警オド』青池保子 5

最初に特別番外編があってその後三話にわたって一つの物語が成されます。 ネタバレします。 いやもうほんとにすばらしい。 ケルンが古代ローマ時代から続くという事柄を使って犯罪作品を作っていく手法に痺れる。 そしてなにかにつけて知識豊富なカイ修道士…

『ケルン市警オド』青池保子 3・4

これまで一巻で一話となっていましたが第三話目で3・4巻と続きます。 ネタバレします。 2巻で一話だとそれまでと違って内容が薄まるのかと思うなかれ。より複雑になっていく。 とはいえ「事件の犯人」というのは普通に読んでいくと初見ですぐわかってしま…

『ケルン市警オド』青池保子 2

本作第一巻絶賛したのですが第二巻は如何に、と不安もあったのですがすみません。 一巻以上に面白かったです。御見それしました。 青池保子とんでもなかったです。 ネタバレします。 今回のミステリーは養蜂と毒草が題材となる。 これもまた心惹かれる選択で…

『ケルン市警オド』青池保子 1

『三国志』再読を終えて次は・・・と映画やドラマ鑑賞したくなるものを探しまわったのですが何も見つけきれず結局マンガ読書を続けることに。 本作『ケルン市警オド』は初読書になります。 少し前に購入していたのですが横山光輝作品読書にはまっていたため…

『三国志』再び 横山光輝 六十巻 完結

ネタバレします。 三国志英雄たちがいなくなりここからわずかに姜維ひとりが魏と蜀両方を相手にもがき続ける煉獄のような状況となっていく。 もう事細かに記すことはせずに残りの時間を見て行こう。 楊儀は出世できずに不満を噴出し魏に走ろうかと口走ったた…

『三国志』再び 横山光輝 五十九巻

ねたばれします。 魏延は怒っていた。葫蘆谷に司馬懿を追い詰めろと命じられその結果司馬懿もろとも焼き殺される計画だったことを魏延は見抜いていたのだ。 それが事実である以上孔明に正当な弁明はできなかった。 魏延に問い詰められた孔明は馬岱が手違いを…

『三国志』再び 横山光輝 五十八巻

ねたばれします。 ここで登場するのが木牛流馬。 以前火を吐く木獣がすでに活躍したから驚くことはないだろうがこの時代にこうしたからくり道具が登場するのが三国志の面白さのひとつでもある。 いっこうに動かない司馬懿率いる魏軍相手に孔明は動き出す。 …

『三国志』再び 横山光輝 五十七巻

ねたばれします。 剣閣に郭淮孫礼の魏軍が現れ、孔明の居場所に上邽の魏軍が押し寄せてきた。 これが先日楊儀と孔明が決めた兵士交代日と重なってしまう。 しかし孔明は兵士たちの信義を無下にすることはできないと楊儀に申し付けた。 兵士たちは孔明の思い…

『三国志』再び 横山光輝 五十六巻

ネタバレします。 司馬懿との賭けを楽しみにしていた曹真だが結果は司馬懿の勝ち。 孔明は蜀軍を司馬懿のいる箕谷だけでなく曹真が陣取る斜谷にも気取られぬように近寄っており曹真はもう少しで捕獲される寸前で司馬懿軍に保護された。 だが曹真は矢傷を負っ…

『三国志』再び 横山光輝 五十五巻

9ページのこの月、なぜ模様があるんだろう?横山先生の月いつも真っ白なのに? 流行りだったのかな。 ネタバレします。 孔明が守りを固めて動こうとしなかったのは司馬懿軍の目を引き付けておいて武都・陰平の両郡を攻めるためだった。 それに気づいた司馬…

『三国志』再び 横山光輝 五十四巻

ねたばれします。 魏の将費耀は姜維の寝返りを疑っていたものの事の成り行きで姜維を信じて進むとそこに姜維が現れ「曹真と思っていたら費耀か。鶴の罠に鴉がかかってしまったか」と言い放つ。 ここでやっと費耀はやはり姜維の寝返りの手紙は罠だったと知る…

『三国志』再び 横山光輝 五十三巻

ネタバレします。 趙雲が殿を務めたと聞きその帰りが遅いのを案じていた孔明は到着の報を受けて喜び迎えた。 黄金と絹を贈ると言う孔明に趙雲は「やがて冬ともなればなにかと物不自由になりまする。諸軍勢に少しずつでも分かち与えてほしい」という。これを…

『三国志』再び 横山光輝 五十二巻

が、街亭の戦いです。『三国志』辛い話の一、二を争うのではないでしょうか。 ねたばれします。 一は「関羽の最期」ですがこの「街亭の戦い」はなあ。 横山版は細かい描写がないのでなぜ孔明があれほど馬謖に惚れ込んでしまいなぜそれほど惚れ込まれた馬謖が…

『三国志』再び 横山光輝 五十一巻

ネタバレします。 孔明は姜維そっくりの兵士を使って天水城に潜む夏侯楙はじめ太守たちをも信じさせ姜維が蜀軍に降り自分たちを攻撃してきた、と思い込ませてしまう。 そして本当の姜維が立てこもっている冀城を取り囲む。 突然籠城した姜維軍は食糧が乏しい…

『三国志』再び 横山光輝 五十巻

姜維が好きです。 ネタバレしますので注意を。 孔明の北伐は新魏帝・曹叡の知るところとなり大いに怯える。 夏侯楙が名乗りをあげ長安へと向かった。 一方の孔明軍では趙雲がまたも孔明に年寄扱いされてしまったことに苛立ち過剰な奮戦を行う。 趙雲の強さは…

『三国志』再び 横山光輝 四十九巻

心から孔明お疲れ様です。 ネタバレしますのでご注意を。 孟獲は烏戈国の兀突骨に身を寄せる。 兀突骨は藤甲軍という山藤を使った強靭な鎧甲を身に着けており矢や刀も通さない。 兀突骨大王は孟獲ら一行に野趣あふれるご馳走をふるまい助力を惜しまなかった…

『三国志』再び 横山光輝 四十八巻

ネタバレしますのでご注意を。 孟獲・孟優兄弟は次に禿竜洞の朶思王に助力を頼む。 禿竜洞は西洱河より南数百里の奥地の山岳地帯にあった。朶思王は自分の国でなら蜀軍を打ち倒せると伝えてきた。 孟獲孟優を招きいれた朶思王は通り道を塞ぎもう一つの道を蜀…

『三国志』再び 横山光輝 四十七巻

ネタバレしますのでご注意を。 馬岱登場。 なんか嬉しい。 薬と食糧を運んできた馬岱はそのまま孔明の指示で蛮軍の補給路を断つ。 向かった河は恐ろしい毒河だったが地元民からの情報で夜になり水が冷えれば船か筏で渡ることができると知る。 馬岱軍は情報通…

『三国志』再び 横山光輝 四十六巻

ネタバレしますのでご注意を。 この「孔明南蛮行き」 事実がどうなのかまったくわからないけど差別的意識が強いのではないかと考えてしまう。 差別的といっても仕方ないことではあるのだろう。 何しろ日本ではほぼ卑弥呼の時代なわけで卑弥呼時代の日本文化…

『三国志』再び 横山光輝 四十五巻

ネタバレしますのでご注意を。 冒頭、呉の重要な城・濡須城を守る朱桓について語られる。27歳の若き武将が自信満々に魏軍からの防御攻略を論じる。 あまりにも尊大なので失敗談かなと思っていたら計画通りに魏の曹仁軍をやっつけてしまったので驚きだった。 …

『三国志』再び 横山光輝 四十四巻

この巻っていわゆる「クライマックス」と呼ばれるはずの箇所なのだけれどなあ。 ネタバレしますのでご注意を。 上のもネタバレではある。 玄徳も言ってるけど桃園で誓い遭った義兄弟のふたりの弟を亡くし仇討に燃える玄徳が皇帝となって七十五万の兵力を持っ…

『三国志』再び 横山光輝 四十三巻

張飛・・・つらいなあ ネタバレしますのでご注意を。 怪しまれ逃げ出した彭義の使者を止めたのは馬超であった。 その男は孟達へ危険を知らせる手紙を所持していた。 男を投獄し馬超は自ら彭義邸へ赴き酒を飲みながら本心を引き出したのである。 翌朝馬超は漢…

『三国志』再び 横山光輝 四十二巻 新魏王

ネタバレしますのでご注意を。 曹操には四人の息子がおり長男曹丕は平凡な人物であり次男の曹彰は勇猛だが世を治める才能がなく三男曹植は曹操が一番かわいがった子であったがあまりにも文化的な繊細さを持ちすぎていた。四男曹熊は病弱であった。 すでに長…

『三国志』再び 横山光輝 四十二巻

ここを読んでいると玄徳の思想がいかに大切だったかということがわかる。 三義兄弟は三人でいたからこそ強くあり得たのだと思わされる。 ネタバレしますのでご注意を。 留守中に奪われた荊州を取り戻そうと突き進む関羽だったが「荊州領民」の旗を掲げた集団…

『三国志』再び 横山光輝 四十一巻

関平くんは「父上はお年を召された」的なことを言ってるけど絵的にはまったく年取っていない関羽。 せめて兄者に会わせてあげたかったなあ。 ネタバレしますのでご注意を。 関羽は自然の力を利用した策略を講じていた。 連日の雨で水かさを増した蘘江上流の…