2026-06-01から1ヶ月間の記事一覧
昨日に引き続き『霧の旗』の考察を読んでいったのだがどうにも進むべき道を間違っているような気がしてここまでとしたい。 『霧の旗』の原作小説及び山田洋二監督映画を観てこのような感想・考察をしていくのは個々によるものだが私にとってはあまり共感する…
膨大な数の松本清張作品の沼に足を踏み入れてからまだ間もない私であります。 読んだ数はまだ読んでいない数のどのくらいの割合になるのやら見当もつかないのですがここにきてふと気づいたのはこの「昭和の代表作家」と呼ぶべき松本清張の解説本、評論集、分…
小説を書く時、いや他のジャンルでもだがこの『賞』のようなタイトルをつけてしまうと検索するのが大変なので気をつけましょう。 どうしても『松本清張賞』という検索結果がでてしまう。AIが勘違いしてしまうのでした。 ネタバレします。 『賞』1957年「新潮…
ネタバレします。 『ひとり旅』1954年「別冊文藝春秋」 この話も清張氏の経験をもとに描かれている。 主人公・田部は貧しい境遇だったために「旅」に憧れていた。 地理の教科書もその夢を見させた。 が、現実にはあり得ないと諦めていた彼が初めて「旅行」し…
短編集 ネタバレします。 『延命の負債』1977年9月号「小説新潮」 短編ミステリーのお手本のような構成。 切れ味凄い。 清張氏は自身が印刷業であったから印刷会社の話が多い。 本作でも主人公は個人経営の印刷会社を経営している。 非常に仕事熱心なのだが…
2026年「Amazon MGMスタジオ」 Xで見かけて気になっていた『ひつじ探偵団』がもうアマプラで観放題鑑賞になっていました。 さすがにびっくりでしたが配給がAmazonMGMスタジオってことで当然だったのですかね。 早速鑑賞しました。 こちらの不手際不具合かも…
『鬼畜』1957年『別冊文藝春秋」 このセレクションの2番目に収録されていたのだが怖くて読むことができませんでした。 勿論読んだこともあって映画も鑑賞済みです。 映画も再放送なんかがあっても決して再び観ることはできません。 この本の収録中に限らず、…
1970年「オール讀物」 新興宗教の話。 松本清張は「宗教」への強いこだわりがある。 強い怖れというものが。 ネタバレします。 尾山定海、俗名・武次郎。真言宗の僧籍に入り後自ら「律仙教」を創設する。 石川県農家の生まれである。 十五歳で家を飛び出し金…
『馬を売る女』1977年「日本経済新聞社」 この本で134ページの小説なので短編というよりは中編の部類に入るだろう作品でした。 とはいえわずか134ページでこの内容の濃さは凄いのではないでしょうか。 ネタバレします。 もしかしたら長編としてもよかったか…
ネタバレします。 『発作』 いつの時代にも通用する話に思える。 主人公男・田杉は苛立ちが常にある。 なにもかもが苛立ちの原因となっている。 給料は前借をし続けているのでわずかしか手に入らずそれでは足りないのでまた前借を要求することになるが断られ…
1955年6月号「オール讀物」(元タイトル:赤い籤) 酒井順子『松本清張の女たち』の中に取り上げられていた作品で収録されていたのがこの本だった。 ネタバレします。 1944年戦中から1945年戦後にかけて朝鮮を舞台にした物語、なのは松本清張自身がちょうど…
1998年「小学館」 「夢の碑」シリーズの中で私が一番好きで読み返した作品です。 と思っていたら作者木原敏江氏もシリーズ一番のお気に入りと書かれていて「そうですよねえ」と思ってしまいました。 ここのとこ日本史南北朝時代に思いを寄せていてやはりこの…
さていこう。 ネタバレします。 第五講 「足利」───中世と反逆 この講の冒頭に書かれている「南北朝正閏論」に今はまっている。 はまっている、というのはおかしいがこれまでこのあたりを学んでこなかったせいでよくわからないのだ。 現在の天皇が北朝である…
つづけます。 ネタバレします。 第三講 「秩父」───弟とクーデター 小説の舞台となる埼玉県「梅広」という架空の場所を現在の東松山であると推理して語られていく。 ここに謎の信仰宗教組織「月辰会」の本部がある、とされている。 月辰会はアマテラスの弟ツ…
※本書は、2009年に刊行された『松本清張の「遺言」――『神々の乱心』を読み解く』(文春新書)と、『文藝春秋』2010年4月号に掲載された「『昭和史発掘』を再発掘する」を合わせて一冊にしたものです。 先だって松本清張著『神々の乱心』を読んでみたものの未…
続けます。 ネタバレします。 7 日曜朝 亜周辺の帝国で 柄谷行人『帝国の構造』 この合宿のテーマである〈あの戦争と国家〉に基づき「第7章 亜周辺としての日本」の抜き読みをしていく。 佐藤氏によるとこの本で柄谷氏は「近未来に日中戦争が起こる」と言っ…
さあ参ります。 ネタバレします。 6 土曜夜「死に於て生きる」 「五 歴史に於ける発展と建設 歴史社会の構造契機である種族・個人・人類の関係を時間の過去・未来・現在に対比して考え、その契機のどの一つも他の二つを媒介している。その場合意志を持って…
ネタバレします。 4 土曜午後Ⅱ 個人・種族・人類 『歴史的現実』 三 歴史の地域性、国家と人類、政治と文化 絶対有から絶対無へ。 無くして有る。未来は無いものだが、ただ無いのではなく将来の企画が我々の現在を支配している。すなわち実は現在に有るもの…
さて参ります。 ネタバレします。 歴史を考える時に「相対的」と「絶対的」があり、私たちはいつもこの点で揺れ動く。 例えば日中韓の戦争問題でそれぞれの言い分がありそれぞれが唯一の歴史があると主張するのだが全部違っていて当然なのだと佐藤氏は言う。…
田辺元『歴史的現実』を読む 佐藤優
2017年「新潮社」 偶然出会って何故か絶対読まなきゃいけない気がして読み始めています。 少し読んでなぜもっと早く見つけなかったかという心境なのですが(いつもそう)とにかく読んでいきます。 【amazonでの著書紹介】 日米開戦前夜、京都大学の哲学教授…
2008年「20世紀フォックス」 昨日鑑賞した『地球の静止する日』のリメイク。 リメイク映画は大概「なんだかな」的なものが多いという印象があるが本作はマジできっちりリメイクしているという感があり感心しました。 ネタバレします。 「横山光輝『マーズ』…
1951年「20世紀フォックス」 昨日拙ブログの2024年3月2日記事”『マーズ』 横山光輝”にX^2さんから 「「マーズ」と海外SFとの関係でいうと「幼年期の終わり」よりむしろ「地球の静止する日」ではないでしょうか。」 というコメントを頂きました。 1951年度版…
2025年「東宝」 映画情報を知ってすぐ原作小説を読み配信を待っていました。 アマゾンプライムで鑑賞。 ネタバレします。 原作小説で内容は掴んでいたので非常にわかりやすく鑑賞できた。 なので情報なしで鑑賞する感想はできない。 当時「この映画を好きに…
2005年「幻冬舎」(小説) 先日ネットで映画情報で知って原作小説をaudibleにて聴く。 おもしろく聴いていったがその後に疑問が浮上する。 この作品は明確に優生学小説として面白がるものであってそれ以上ではない。 ネタバレします。(『わたしを離さないで…
2012年「マグノリア・ピクチャーズ」 『X エックス』三部作があまりに素晴らしかったのでタイ・ウェスト監督作品をもう少し観たくて鑑賞しました。 ネタバレします。 やはりタイ・ウェスト監督優秀だと思う。 ホラー・ムービーというより怪奇小説派が好む感…
2026年「講談社」 「滋賀医科大学生母親殺害事件」 2020年12月、筆者は大阪拘留所を訪ねる。 そこで拘留されている34歳の女性に面会を求めた。 彼女は未決拘留者でかつ身柄を拘束する必要があるとして収容されている。実の母親を殺した殺人罪で起訴され大阪…
2024年「A24」 『X エックス』『Pearl パール』に続く三部作の最終章。時系列は『X エックス』の後日譚となる。 ネタバレします。 この三部作、文句なしのホラー傑作なのは間違いない。 1979年代を舞台にした第一作『X エックス』は『悪魔のいけにえ』のオ…
2022年3月「A24」 昨日観た『Pearl パール』の数十年後の話、だが順番的にはこちらが第一作である。 とはいえ『Pearl パール』を先に観て正解だった。本作を先に観ていたら『Pearl パール』は観なかったかもしれない。 ネタバレします。 とは言ってもこの映…
2022年9月「A24」 何も知らずに観てしまいました(とはいえ主演ミア・ゴスの笑顔だけはXで何度も見た) 三部作の真ん中らしいです。一作目の前日譚なのだがこちらから観てよかったのではと何もわからないまま思っています。 ネタバレします。 この話はたぶ…