カムイ外伝
ついに『カムイ外伝』最終回となりました。 ネタバレしますのでご注意を。 「伊児奈」 イコナ。 ここでもカムイは偶然母子が心中しようとする場面に出会ってしまい咄嗟に救け金を渡して去っていく。 『カムイ外伝』一部でのカムイは「疑心暗鬼」がタイトルに…
これは一気に書かねばならない。 ネタバレしますのでご注意を。 「仕掛け崩れ」 前回でカムイに負けてしまった橘左近はチンピラから前金の二十五両を盗まれてしまう。 しかしこれもカムイが奪い返してしまうのだ。 韋駄天と自負する吉次は追いかけてきたカム…
実はこの巻だけ買っていないのに気づかないままだったと慌てて購入しました。 そのせいもあるのかちょっと不思議な印象を受けました。 ネタバレしますのでご注意を。 ここまで老人がもしくは子供がカムイに好意を持ち父子のような関係性が築かれる話はあった…
今回の『カムイ外伝』読書は横山光輝氏の作品を読むなかで白土三平氏からの影響を感じて再読しているのですがそもそも両者は同時期の作家であり(白土氏が2歳年上)逆に白土氏が横山氏の影響を受けたことはないのかな、とも考えました。 ふたりのプロフィー…
これが本当にほんとうの『カムイ外伝』で一番心に残った作品です。 いやほんとうにい。 ネタバレしまうのでご注意を。 カムイを詰めた追忍は熊の三本指によって逆襲されカムイに仕留められる。 三本指もまた追忍に瀕死の状態にされカムイも頽れた。 だが雪の…
この表紙は非常にカムイらしくていいなあ。 脚の描き方よ。 ネタバレしますのでご注意を。 「心旅」 ご禁制の品を秘して運ぶ裏街道があった。 普通の旅人が通ることのない山道には飢えた狼が現れる。 その狼たちの怒りを鎮めるために生贄となる者が必要だっ…
印象的なこの場面がいつまでも残る。 ネタバレしますのでご注意を。 「草薙」 前回の戦い後カムイは舞様に再会するが一方のウツセは小平太という男児と出会う。 この小平太の物語というか小平太の仕草が忘れられないものだった。 という台詞は本作について何…
『カムイ外伝』の面白さはここから先にあるのではないでしょうか。 ネタバレしますのでご注意を。 この『カムイ外伝』記録は横山光輝『バビル2世』および『その名は101』を読んでいるとどうしても『カムイ外伝』が下敷きになっている気がして本作を読まずに…
『カムイ外伝』一筋縄ではいかない。 様々に心に残る物語が綴られるがこの「黒塚の風」が一番と言われる方も多いはず。 その良さが簡単には表せないがなんとか記してみよう。 ネタバレしますのでご注意を。 本編の主人公は上の画像手前に映る綺麗とはお世辞…
2009年崔洋一監督、松山ケンイチ主演で『カムイ外伝』として映画化された本筋はこのスガル編からきているのもあり翻訳化された単行本もこの編であるので『カムイ外伝』で最も有名なパートかもしれません。 確かに非人として生まれ忍者の修行をして抜け忍とな…
さてここからなんだかよくわからなくなってしまうのだけど手持ちのマンガ単行本では「スガルの島」が順番できてしまう。だけどwikiを見れば発表順は「はんざき」のほうが先なのでこちらに準拠します。 それから何故かこの表紙の文庫本にはカムイが登場しない…
ずっと横山光輝氏の描く馬を見てきたので白土三平馬はまた独特。 ネタバレしますのでご注意を。 第十三話 天人 /第十四話 移し身 この二話は続けて書こう。 カムイの乱心法獣遁の術によって馬ごと崖から落ちた天人だったが、手下たちは脈を診て介抱した。 …
白土三平描く表紙、良い。 ネタバレしますのでご注意を。 第九話 暗鬼 この暗鬼は「疑心暗鬼」のこと。 常に命を狙われているカムイには心休まる時はない。絶えず追手の気配を感じていた。 出会う者は子供でも武士ならなおさら女も百姓も油断はならなかった…
現在のマンガは「仲良しわちゃわちゃ」が好まれる傾向にあると思われます。 でもそれは実際の人々が繋がれずにいる孤独な心情を抱えているから生まれたものだと考えられそうです。 『カムイ外伝』の主人公カムイは孤独に戦い続けることで生き延びていきます…
この文庫本表紙は白土三平氏の筆による。 今日から白土三平『カムイ外伝』感想文を書き始めます。 何故外伝から書き始めるのかというととにかく『カムイ外伝』が大好きだからです。最初はアニメでその存在を知り最高にかっこいいと感じ今に至ります。 白土三…