ミステリー
アマゾンプライムにて鑑賞しました。イギリスお得意の抑えた渋さのある脚本演出で非常に見ごたえあるドラマでした。 実話をもとにしたドラマで「伝説の刑事」と呼ばれたというウィリアム・マンシーを演じたダグラス・ヘンシュオールがとても良い感じでした。…
「真実を語ることができない国にきみたちは住みたいのか」 という言葉をギャリソンが言い放つ場面がありました。(おおよその記憶) ところでわが国ではこの言葉の持つ意味はほとんどないように思えます、今現在。 もちろんそうではない国になりたいのですが…
しばらくブログを書けずにいました。理由のひとつは仕事が忙しかったからなのですが、もうひとつはちょうど観始めたのが映画『JFK』でこれが非常に面白いのですが簡単に感想をまとめきれるような代物でなくしかも他に様々気を取られることがあって(コロナと…
上の記述とは逆に犬童一心監督作品『ゼロの焦点』を観てからの展開でした。 と言っても野村芳太郎の映画はすでに鑑賞済みでその後松本清張原作も読んでいます。 で今回の犬童一心監督作品『ゼロの焦点』ですがまさしく現在日本映画の欠点をすべて出し尽くし…
昨日に引き続き熊井啓作品を鑑賞しました。なんとなく気になって(先日『利休』を観たのもあって)後で熊井啓監督作品だった、と気づくといういつものヤツ。熊井監督は昨日の『海と毒薬』もですが映像が美しくその世界の中に入っていきたいと思わせる情感が…
全六話、鑑賞終了し、いま再鑑賞しております。続けて二度観るほど面白く、かつよく判らなかったせいもありますが。 それにしてもイギリスの映像制作者はこうした地道な日常風景の演出がなぜこうもうまいのか、と思います。 ホラーもSFもこうしたあたりまえ…
アマプラ、観たくなるものがとうとうなくなってしまいあれこれ試し見していたのですが、どうしても見つかりません。 そんな中でやっと消さずに観ていられるのがこちら。 BBC作品。エクソシストもの、でしょうか。まだ1話目なのですが、見ごたえあります。 カ…
幾つもの受賞をしている面白い映画なのですが、何が面白いのかさっと言えない面白さです。 詳しく調べたわけではありませんが本作監督のふたりアーロン・ムーアヘッドとジャスティン・ベンソン が主演も両人でこなしています。 ほとんどが孤立した小さな村で…
キューブリック作品も一緒に観たかったのですが、アマプラ無料はこちらだけだったのでキューブッリク・ロリータはまた別の機会に。 原作のナボコフ『ロリータ』は愛読書と言ってよいほど読み返していて再読リストの上位にある小説であります。 そういう者に…
非常に変わった映画作品です。 いったいこの映画はなんなのでしょうか。 スタンリー・キューブリックのアイディアをスピルバーグが引き継いで作り上げた、という過程そのものが作品内容を分裂させてしまっっているのかもしれません。キューブリックの暗闇と…
今日、YouTubeで宮台真司さんの話を聞いていたら『銀河鉄道の夜』のもう一つの話を知ることができました。 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』は私も大好きな物語です。 仲良しのジョバンニとカンパネルラが祭りの夜に同級生たちとは離れてふたりだけで汽車に乗って…
読了。面白かったです。 ではネタバレです。ご注意を。 もう映画はどうでもよくなってしまいました。 優れた小説が原作であってもどこを選択していくかで作品はまったく違うものになってしまうのです。 柏木卓也、そして神原和彦、野田健一という三人がこの…
ブリューゲル「絞首台の上のカササギ」 続けます。 地味に読み続けています。そして毎回なぜここを映画にしなかったのか!といきり立っているわけです。 何度も何度も言いますが、物語の中心人物である柏木卓也を映画では矮小化し紋切り型のサイコ野郎にして…
続けます。 ネタバレになりますのでご注意を。 読み進むほどに何故映画では柏木卓也をもっと深く描かなかったのかと不思議でなりません。 何度も繰り返しますが、この物語は彼の死にまつわる物語です。その当人がどんな人物だったのかを掘り下げないのは核心…
読み進めています。小説を読みこむほどやはり柏木卓也くんの描写がなかった映画版が奇妙に思えます。なぜ物語の最も大切な核心を描かずに映画にしたのでしょうか。 素晴らしい物語をあの形で映画にしてしまったのは悔やまれます。もう一度新しく映画化してほ…
原作小説読み進めています。少しずつ。 読めば読むほど宮部みゆき原作の面白さ・緻密さに惹きこまれ且つ映画がいかにそうした面白さを抜き取ってしまったカスカスだったのかを思い知らされています。 ネタバレになります。ご注意を。 映画にも良いところはあ…
まだ読書中ですが、これまでに『ソロモンの偽証』映画設定で原作小説と大きく違う印象を持つ点を挙げてみようと思います。 まずは事件後の学校側特に校長の態度。 私が初回映画鑑賞をして中断した原因の大元は校長の言葉だった、と言ってもいいでしょう。 中…
すこしずつしか読めないでいるのですが、映画版との根本的な違いに唸っています。 はい、映画と原作が違うものであるのは確かですし、双方で問題が生じたわけでない限りそれをどうこう言ってもしかたないのですが、これは先に原作を読んでいて大好きだった場…
前後編に渡る超大作映画『ソロモンの偽証』丹念に作られている心意気は判りますがあまりにもがっかりしたので初めて宮部みゆき小説を読むことにしました。 凄く読みやすいので助かります。 なにせ分厚い三冊を読まねばならないので。 そして途中報告です。 …
録画した『ソロモンの偽証』映画前後編一度チラリ見して冒頭で気が乗らずにやめていたのですが岡田斗司夫さんの過去動画で前半映画上映が「めちゃくちゃ面白かった。後半に期待」というのを見てしまって再鑑賞することにしました。 結果、物凄い疑問が膨れ上…
www.amazon.co.jp アマゾンプライムにて鑑賞。吹替で観ましたが字幕もあります。 とんでもないことが起きた時に時間をさかのぼって出来事を変えてしまう、という話は数えきれないほどあるけどその発想自体は好きではないです。 しかしそれでも作品が作られて…
www.amazon.co.jp 偶然、山上たつひこ『光る風』が読めることになって小躍りしています。 いやこんなこともあるのですね。 事の起こりはジャンプマンガ『僕のヒーローアカデミア』の登場人物「志賀丸太」という名前が問題になったことからなのですが。 第二…
再鑑賞です。 昔見た時よりも今観て「これ凄いのでは」と思えてしまう作品です。 ホラーというカテゴリですが極めて独特で恐怖というより製作者が気が狂ってる(誉め言葉)としか思えません。 ヒロインのスージー・バニヨンを演じるジェシカ・ハーパーが日本…
www.amazon.co.jp いつものように映画を観て感想を書こうと思っていたのですが、ツイッターで「樹村みのりの作品」について書かれていたのを見かけて急に心が動いてしまいました。 樹村みのりのコミックスは何冊か持っていますし大好き、しかも年を経るごと…
これは最初からネタバレになります、と書いておきますね。ご注意を。 いろいろな見方ができる作品だと思います。 まずはレイ・ブラッドベリを読んでいたなら(か、萩尾望都の漫画化作品を)本作が「10月はたそがれの国」の一編『びっくり箱』からのオマージ…
とても好きで観続けてきました。アマプラで最終シーズンと気づいて観ています。 途中が抜けてしまったのかどうかはもうよく判りません。 始まりはCBIという架空の組織に属していた主人公たちがFBIという当たり前の組織の一員になってしまうというのも変な展…
www.nhk.or.jp NHK「100分de名著」今回はドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」大変おもしろい内容でした。非常に難解な長編小説、という紹介をされることが多い本書で確かにそうなのでしょうが、私はきわめてミーハー的読者としてこんなにぐいぐい読め…
松田龍平主演ドラマと知って観始めました。 出だしから、それほど面白くない・・・・少し進んだら凄くなっていくのかと思い辛抱してとうとう今7話まで来たのですが進むごとに酷さが増してきてこの世の中にこれほど杜撰で無神経な脚本があるのだろうかという…
最近こんなに夢中になって映画を観たことがない、というほど食らいついてみてしまいました。 監督自身の体験をもとに映画化したという作品なのですが、それだけに現実をざっくりと切り取って見せられているような生々しさがあります。 それはもっとうまい方…
シーズン1も3回ほど観てやっと飲み込めてきたのだからこれも3回は観ないと無理なのかもしれませんが非常に面白いドラマでした。 時系列が交錯していく物語は大好きですし、しかも主人公が晩年というか次第に記憶障害になっていく、という設定もうまく作用し…