事件
ダリオ・アルジェント『サスペリア』のリメイク作品ですが、えげつなく凄い映画でした。 ネタバレですのでご注意を。 リメイク、と聞くと前作より劣化したものがほとんどという印象があるものですがこの作品においてはそれは当てはまらないだけでなくリメイ…
2002年製作映画。再鑑賞です。 本作でマイケル・ムーアは「アメリカ白人男は臆病すぎて銃による殺人をやめられないでいるんだけどいい加減にしようぜ」とくどいほど大声で叫び続けているのですが今のところはその効果は得られてないように思えます。 もちろ…
1976年公開作品。原題『All the President's Men』 確かに『ペンタゴン・ペーパーズ』のラストから続く始まりになっていました。 そして同じワシントン・ポストの記者が活躍する話ですが、『ペンタゴン』でキャサリン=メリルの部下ではあるが相棒的存在だっ…
報道は政府のためにではなく国民の知るためにある。 そして裁判は報道の自由の勝利を明快に下す。 地方紙ながら記事の高い水準を自負するワシントンポスト。夫の自殺によって発行人の席に座ることとなった妻のキャサリン。当時、女性がそうした地位に就くこ…
非常に読み応えのある短編集でした。 第一話・表題作でもある「彼らの犯罪」は同時期を生きていたものならほとんど聞いたことはあるだろういわゆる「女子高生コンクリート殺人事件」についてのマンガ作品です。心底ぞっとする怖ろしい事件ですが今回は第二話…
www.amazon.co.jp いつものように映画を観て感想を書こうと思っていたのですが、ツイッターで「樹村みのりの作品」について書かれていたのを見かけて急に心が動いてしまいました。 樹村みのりのコミックスは何冊か持っていますし大好き、しかも年を経るごと…
これは最初からネタバレになります、と書いておきますね。ご注意を。 いろいろな見方ができる作品だと思います。 まずはレイ・ブラッドベリを読んでいたなら(か、萩尾望都の漫画化作品を)本作が「10月はたそがれの国」の一編『びっくり箱』からのオマージ…
ずっと観ようとは思ってはいたものの踏み切れないでいたディスクをやっと挿入しました。 ディストピアものが好きなくせに現実を観るのは怖い私です。 しかし観てやはりよかったと思いました。 「万引き家族」は「良い家族」ではなかったのですね。「疑似家族…
とても好きで観続けてきました。アマプラで最終シーズンと気づいて観ています。 途中が抜けてしまったのかどうかはもうよく判りません。 始まりはCBIという架空の組織に属していた主人公たちがFBIという当たり前の組織の一員になってしまうというのも変な展…
レンタルDVDにて鑑賞。 難しくて2回観ました。DVDの良いところですね。 さて2回観たからといって理解できたわけではありませんが、それでも少し咀嚼できたようです。 まず第一には噂に聞いてはいましたが、昨今話題になった事件のあれこれを取り混ぜて現政…
www.nhk.or.jp NHK「100分de名著」今回はドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」大変おもしろい内容でした。非常に難解な長編小説、という紹介をされることが多い本書で確かにそうなのでしょうが、私はきわめてミーハー的読者としてこんなにぐいぐい読め…
松田龍平主演ドラマと知って観始めました。 出だしから、それほど面白くない・・・・少し進んだら凄くなっていくのかと思い辛抱してとうとう今7話まで来たのですが進むごとに酷さが増してきてこの世の中にこれほど杜撰で無神経な脚本があるのだろうかという…
観ている時は気がつかなかったのですが後でキャストを見たら浅野内匠頭を萬屋錦之助が演じているのですね。1959年の作品で、当時27歳で頼りなさげな若き殿様を演じています。そして1978年『赤穂城断絶 』で46歳の錦之助は大石内蔵助となるわけですが、同じ人…
シーズン1も3回ほど観てやっと飲み込めてきたのだからこれも3回は観ないと無理なのかもしれませんが非常に面白いドラマでした。 時系列が交錯していく物語は大好きですし、しかも主人公が晩年というか次第に記憶障害になっていく、という設定もうまく作用し…
この事件への「抒情酌量の余地あり」という反応は上級市民だからというのでしょうか。それとも本当に多くの人が被告に同情しているのでしょうか。 もし真実に被告の殺人が共感され執行猶予を求められているのなら怖ろしいことだと思っています。 私は法律も…
news.yahoo.co.jp この話、つまり「日本の刑罰で無期懲役と判決を受けた場合、15年くらいで出所してしまうからヤバい」というのはよく我が家でも、というかうちの夫が話していて私自身も知らないし調べようともせずに「そんなことって?」とだけ思い続けてい…
シーズン3 シーズン2 TRUE DETECTIVE/二人の刑事シーズン1があまりに面白くてシーズン2に入りましたが出だしにつまずきどういうものか入り込めなかったので「結局1だけが面白いのかも」とあきらめて違う作品を探していたのですが気を取り直して飛ばして…
今になって本作シーズン1の監督がキャリー・フクナガ氏という日系アメリカ人監督であると気づきました。 彼の作品には『闇の列車、光の旅』があり、2020年には『007』映画第25作目『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』が予定されているそうです。 さて本作ドラ…
そして今アマゾンプライムで鑑賞中なのは『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』です。 前に一度(もしかしたら二度?)観ているんですがなんか気になってまた観ています。 二人の刑事とかいうタイトルだとゲイ的な感じすらするバディもの、を感じますが本作はあまり…
少し前にテレビ放送で途中から観てあまりの面白さに最初から観たかったーと思っていたらアマプラに登場していて早速鑑賞しました。 なんだろう、この小気味よさは。 映画始まってすぐに殿中にて浅野内匠頭が吉良上野介に切りつける場面がありますが「度重な…
最近にしては珍しく二度観てしまいました。 腹の底から唸り声をあげて訴えるような凄みのある映画です。この苦しみがわかるか?どうすればいいんだ?どうすれば? 何もかもが悲しくてやりきれない映画です。 怖ろしい土地に住む主人公の男と都会から来た美人…
昨日観た『ジェフリー・ダーマー』のジェレミー・レナーに惚れ込んでしまっての本作です。いやジェフリーが本作主人公になるとは思えませんが、あの映画もまた本作も自分の思い通りにはならない人生の過酷さを見つめた作品であると思えます。 この映画は単な…
昨晩「IT」地上波放送されていたということですが、かなりカットされていて面白さが激減していたらしいですね。 というわけでもないのですが以前録画していた吹き替え版を観ています。 しかしこの映画の何がみんなを夢中にさせるのでしょうか。 テレビ放送で…
昨日のニュースで「今年の流行語」というのをやっていました。 今までに何度かタピオカは飲んだことありますが、今年は逆に飲まずにすぎてしまいましたというような人間です。 お笑い番組も全く見ないので、というかそもそも夕方以降テレビを見ない、お笑い…
観てしまいました。なんと言ったらいいのでしょうか。 怖ろしい濁流がある。二つの橋が架かっているが、右か左か、どちらを向いてもどちらの橋も腐りきっていて渡ることはできそうにない。 どうしようもなく深い絶望。 なにかを信じたくても何も信じることは…
続きます。 勝手な解釈をしています。とりあえずネタバレにはなると思います。 『影裏』主人公「わたし」=今野秋一が「両性具有」と書きましたが本音を言うと実は「女性」という可能性と迷っていて決め手がないのです。 とは言え昨日書いた日浅との再会での…
www.wowkorea.jp 映画『殺人の追憶』は私が韓国映画にはまるきっかけになった作品のひとつです。というかここまで面白くよくできた作品は世界規模でもそうそうないのではないでしょうか。 以下ネタバレもあります。 上に見えているイケメンさんのほうではな…
こういった現実に起きた連続殺人を映画化した作品はあまたありますが、どうしようもなく惹かれて何度も観てしまう映画作品です。 ネタバレです。ご注意を。 たぶん主役のジェイク・ギレンホールがマンガ家という職業でその彼が事件を追って本を書く、という…