ガエル記

散策

恋愛

『昭和一代女』原作/梶原一騎 絵/上村一夫

少女・童女を愛する物語の中で私が一番好きなロリータはなんといっても『昭和一代女』(原作・梶原一騎/絵・上村一夫)のヒロイン・鷹野翔子です。 戦後の荒れ果てた社会の中で身寄りもなく強く生き抜いていく翔子の美貌は他の日本少女キャラの「萌え」要素…

『フォレスト・ガンプ』ロバート・ゼメキス

映画の記事を書く時は邦題を記していますし、その時は副題まで書くのがほとんどですが、本作の副題だけはあまりにも馬鹿々々しくてつける気になりませんし、そもそも私は「一期一会」という言葉に嫌悪しかないうえに本作の内容に「一期一会」的ななにかがど…

『17歳の肖像』ロネ・シェルフィグ

「これは絶対観て欲しい映画」というお勧め文を見たのでまったく知らなかったのですがレンタルしてみました。 2009年のイギリス映画でかなりの受賞やノミネートをされた作品でもありました。始まってしばらくあまりにも普通の女学生物語だったのでいささか驚…

『帝国の逆襲/スターウォーズエピソード5』アーヴィン・カーシュナー

新年になって三日目の早朝ですが普段と変わらないリズムで良い始まりをしていると思っています。 今朝は『帝国の逆襲』これはこのタイトルでOKですね。 大変おもしろくスターウォーズがシリーズとなっていく予感をさせます。 が、『新たなる希望』がSF作品以…

『シスの復讐/スターウォーズエピソード3』ジョージ・ルーカス

2020年初の映画鑑賞は『シスの復讐/スターウォーズエピソード3』となりました。 数日前から「『スターウォーズ』シリーズは新しい時代の旧約聖書となる」説を謳っている私ですが『シスの復讐』はまさしくその名にふさわしい内容であります。 『スター…

『わが谷は緑なりき』ジョン・フォード

宮崎駿アニメ作品『天空の城ラピュタ』を知っている人はこの映画が濃く影響していると感じるでしょう。 登場人物の善良さにも感じます。 冒頭のよくとおる呼び声がラストに関係してきます。炭鉱で働く村人が歌うことが好きで歌声が素晴らしい、ということに…

『愛という名の支配』田嶋陽子

この本に書かれている田嶋陽子さんの考えは全て同意するもので少しもぎょっとするようなことではありませんでした。 なのでこの本の内容を逐一取り上げて感想を述べる必要はない気がします。私は全て納得しました。 この本に違和感や反発を覚えるのは田嶋氏…

『アパートの鍵貸します』もういちど

もう一度書くことになる、と言ってしまったのですが持ち越したくないので今日中にもう一度書いてしまいます。 あの後、『アパートの鍵貸します』全部観終わりました。観終わって思ったのは「あれ、前半までしか観てないと思っていたけど以前全部ちゃんと観て…

『アパートの鍵貸します』ビリー・ワイルダー

名作映画、と言えば必ずタイトルがあがってくるであろう一作だと思うのですが、私はどういうわけだか何度も挑戦しているのになぜか前半で興味を失って後半までたどり着けないでいます。 とにかく上司の浮気のために自分のアパートを貸す、というのがあまりに…

「男女を恋愛不全にするアニメでいいのかって話です」

一昨日と昨日の記事に画像つけてみました。 文章はそのままです。 先日岡田斗司夫さんのニコ生放送で過去動画を流されていたのですがその中で「ロリアニメは女性を恋愛不全にさせる」という定義が示されていてそれに続く説明を興味深く聞きました。ここでい…

「ロリアニメは女性を恋愛不全にするか」Ⅱ

1971年にテレビ放送されたアニメ『ルパン三世』の峰不二子と1973年アニメ『キューティハニー』が現在のロリアニメと言われる幼女向けアニメの元祖であると思っています。 かつて他のアニメ作品に登場する女子はあくまでも主人公男子の介添え役か男性作家が女…

「ロリアニメは女性を恋愛不全にするか」Ⅰ

先日岡田斗司夫さんのニコ生放送で過去動画を流されていたのですがその中で 「ロリアニメは女性を恋愛不全にさせる」 という定義が示されていてそれに続く説明を興味深く聞きました。 ここでいう「ロリアニメ」というのは幼女向けに作られた可愛い女の子が出…

『レベッカ』のレベッカと『ツイン・ピークス』のローラ

人生にはいろいろなきっかけがあるものです。 先日ヒッチコックを紹介する番組の中で初期の作品『レベッカ』が出てきました。これは監督の渡米第一作作品で1940年の製作となっています。 実はこれ私、何度か見ようとしたのですがもともと原作小説が大好きで…

『機動戦士ガンダム』24話「トリプル・ドム」

非常に内容の濃い1話です。 大きくはなんといってもマチルダさん(マチルダ中尉)の活躍と死が描かれることです。 ホワイトベース内男子たちのマチルダ人気の沸騰ぶりがおもしろい。なんといっても根暗でいじけた性格とキャラ付けされているアムロがマチルダ…

『大家さんと僕 これから』矢部太郎

矢部太郎さんの『大家さんと僕』『大家さんと僕これから』読み始めると夢中になって読んでしまう不思議なマンガです。 大家さんと僕とのちゃーんが可愛いのです。 それにしても物凄い技術で描きこまれたマンガを瞬間で読み飛ばしてしまうのに、まるでラクガ…

『[月因]脂扣(ルージュ)』關錦鵬(スタンリー・クワン)

この映画の情報やレビューなどを見ようと思って検索しても自分自身の過去ブログが先だって出てきてしまいどうも悲しいです。もっと皆さんこの素晴らしい映画を観ようではありませんか。 ちなみに私が持っているDVDは2002年に買ったものですが、今amazon見る…

シャアという男

風邪が長引いているので『ガンダム』続けます。 最初『ガンダム』を観た時にシャアは確かにカッコいいけど美形悪役の典型と言うだけと思っていたはずですが、シリーズをずっと見ていくと彼こそがガンダムの主人公だったということが判るのですね。 ではなぜ…

ガンダムの中の女性たちとアムロ

初代だけでなくガンダムシリーズで言えるのは女性の描き方が日本の他のアニメ作品とは全く違うという事です。 今でもどうかと思うことはありますが、あの当時日常ものでもそうですし特に戦争を扱った作品の中では設定が未来であっても戦闘員・乗組員が男性ば…

『華星夜曲』平田真貴子・出﨑統・杉野昭夫そして鷹の声は野沢那智

#いいおしりの日大学時代のSF研の一部で話題となった出崎統監督のOVA『華星夜曲』の一シーン。青葉組のタカは下着などつけず、ズボンをおろせばそのまま引き締まったお尻がお目見え。速やかに事を進められるのだ。もち、作監は杉野昭夫さん。ただし臀部に作…

『メイド・イン・ホンコン/香港製造 』フルーツ・チャン/陳果

サム・リーの筋張った細い体のなんと魅力的なことか。 それほど痩せ型の男が好きなわけではないのですが、初めて『メイド・イン・ホンコン』でサム・リーを観た時細い体の美しさを知った気がしました。 彼はフルーツ・チャン監督に見いだされ本作でデビュー…

『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章 鑑賞完了 その2

昨晩書いた記事は特にネタバレもしてなくて単にティリオン・ラニスターがいかに魅力的で稀有なキャラクターか、ということを述べただけになってしまいました。眠かったのであれが精一杯でした。(夜9時はもうおねむ) とにかくティリオンがこの物語の主役、…

沼田真佑著『影裏』を読み解いていきます。その2

続けます。 樹木の名前が続きます。 橡 白柳 いずれも拾い画像です。 さて5ページ目のおわりに日浅という人物が登場します。 そしてそれまで自然の情景描写が主だったのが、6ページからは日浅の描写が中心になっていきます。 さらに7ページで「わたし」が「…

『ダークナイト』クリストファー・ノーラン

昨日に引き続き『ダークナイト』について。 この映画が傑作なのは間違いないと思います。 胸のすくような壮絶なアクションシーンだけに注目しても別格です。そして人間の業、善と悪を象徴的に描いた寓話として最高に面白い。 そのうえで昨日書いた「性差別主…

『OVERMANキングゲイナー』再鑑賞

『OVERMANキングゲイナー』再鑑賞終わりました。 一度目に観た時より面白く感じました。富野世界のごちゃごちゃ感が私は大好きなのでそこらへんは文句なしに楽しめたわけです。 それなのに何故一度目「より」楽しめた、という書き方になるかというとたぶん一…

『OVERMANキングゲイナー』富野由悠季

『OVERMANキングゲイナー』再鑑賞、はじめました。 これもかなり後、というかちょい前くらいに観たものです。なんともいえないリズムのある面白さにすっかり参ってしまいましたが、今回観なおしていて前以上に「これはすごく面白いのでは」と思いながら観て…

『少女革命ウテナ』再鑑賞

『少女革命ウテナ』2周目、観終わりました。 ラストやはりとても素晴らしい。 愛とはなにか。生きるという事はどういうことか。 このアニメを観て他のいろいろな本を読んで世界を見て知っていくことは大切です。 そしてなんといってもこの華やかな絵柄、演劇…

『少女革命ウテナ』樹璃と枝織と瑠果

『ウテナ』の物語、しばしば意味ありげな表現で謎めいて年若い視聴者をいったいどういうことかと悩ませてしまいそうなエピソードがいくつもあります。 今回『ウテナ』を見直す際にもう一度観たいとおもったものの一つが樹璃と枝織と瑠果の物語でした。 樹璃…

再び『少女革命ウテナ』

最近BDダビングが上手くいかないことが多くてそれに気づかぬまま後でまとめ見ようとした時にやっと気づいてorzが続いています。たぶん機器がもうヘタってるんですね。 こともあろうに『進撃の巨人』の数話がそうなってしまい、今回仕方なくdアニメストアで鑑…

『進撃の巨人』のすげえとこ

『進撃の巨人』のストーリーについてはやはり終わってからにしたい気持ちがあるのでここでは他の設定について色々考えてみます。 なんといっても「衝撃」と言っていいほどだったのは男女の性差別の緩やかさですね。 これも異世界ものを構築する時に作り手の…

『嵐が丘』同じ魂を持つ男と女

これだけが私の『嵐が丘』なのです。中村佐喜子訳。 昨晩寝る前に「嵐が丘」について書かれた文章を読んでしまいました。「キャサリンとヒースクリフは相棒のような関係だった」と。 私が『嵐が丘』を読んだのは中学生か高校生かはっきりもう覚えてませんが…