ガエル記

散策

生活

『花筐/HANAGATAMI』 大林宣彦

大林監督作品、今まで上手く作られていると思っても一度も心底から好きになったことはなかったのですが本作は素晴らしかったです。 若者であるはずの主人公とその友を中年男性で演じさせるという手法が酷くしっくりいってしまうと感じたのは私が年を取ってい…

まだまだ続くコロナライフ

コロナはまだまだ収まる気配はなく冬を迎えた時にどうなっていくのかの不安もあります。 長かった安倍政権がポンポン痛いであっけなく終わりを告げ菅政権となってから微妙にいろいろなことが動き出した気がします。 経済は落ち込み引きずられるように人間性…

『れいわ一揆』と安冨歩教授について その2

つまり私が安冨歩教授に興味を持ったのは大西つねき発言に対する反応からになります。以降、私は安冨歩氏の考えを探し始めました。 まず出会ったのは清水有高『一月万冊』です。ここでは清水有高さんが安冨教授の本を紹介しながら安冨教授との対話が動画とな…

この苦しい日々の先には何があるの?

今朝、電源を入れてもPCがまったく反応せずツイッターもこのブログも立ち上げることができず途方にくれました。 そういえば最近なんとなく反応鈍かったこともあってついに壊れたかと悲嘆にくれそうになった後もしかしたらこれマウスのせいか?と以前使ってい…

医療大麻を問う!Guest 林真一郎 陰謀コーナー!

生配信だよ医療大麻を問う!Guest 林真一郎 陰謀コーナー!【陰謀コーナー ベスト・セレクション】2019.05.15 22:30- 一年前ほどの動画ですねー。 私自身は大麻を使用したこともないし今のところ必要に思ったこともないのですが日本政府の大麻への対応はいつ…

『Kundun クンドゥン』マーティン・スコセッシ

すばらしい映画で悲しくもありますが何度も観なくては、と思えてしまいます。 ダライ・ラマに受け継がれていく「生まれ変わり」という考え方はとても不思議ですがある意味そうでなければならないのかもしれません。 幼い時に見いだされ教育をされるとはいっ…

『サイン』M・ナイト・シャマラン

シャマラン監督作品はとにかく不思議です。インド系だから、という短絡的な理由づけはできないでしょう。インド映画で同じような作品があるとはまだ聞いたことがないのですし。 以下ネタバレになりますのでご注意を。 本作、最初チラ見した時はなんだかよく…

『ディリリとパリの時間旅行』ミッシェル・オスロ

とても一言では言い表せない美しさと感動を描き出したアニメ作品でしたが同時にやりきれない悲しみも感じられました。 多くの人々、特に「普通の日本人たち」に観てもらいたい作品です。 以下ネタバレになりますのでご注意を。 アニメの美しさはもう観ていた…

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ロバート・ゼメキス

先日TV放送もされて再び人気を博している本作です。レビューを観ても大絶賛で「この映画を嫌いな人に会ったことがない」という文章を何度も見ました。加えてあの岡田斗司夫さんも本作の特集を配信されていて私も見たのですが「完璧な脚本によるめちゃくちゃ…

『天井桟敷の人々』マルセル・カルネ

U-NEXTにて鑑賞。『如懿伝』が途中から課金ということであきらめざるを得なくなってショックでしたがなかなか観ることができない『天井桟敷』があったのであきらめることができました。 ネタバレしますのでご注意を。 何度か目の鑑賞ですが、焼き付くような…

高橋源一郎『飛ぶ教室』第一回「植草甚一」

高橋源一郎「飛ぶ教室」というNHKラジオ番組の第一回目を機会があって聞いたのですが、その内容にスルー出来ない感覚があったのでここで書いてみようと思います。 番組内容は「植草甚一の生き方」について、で後半から番組のテーマ作曲家でもあるという菊地…

『第三夫人と髪飾り』アッシュ・メイフェア

昨日観た『チューリップ・フィーバー』と題材は同じものです。どちらもかつて女性にとって結婚は子供(特に後継者となる男子)を生む道具としての役割を果たすことにあったことを美しい映像で語る作品なのです。 しかしその題材をほぼコメディに近い演出でト…

『アリスのままで』リチャード・グラツァー/ワッシュ・ウェストモアランド

記憶が無くなる、知性が無くなる、という話は西洋のものでとても多いように思えます。ただ過去に起きた記憶が無くなる、だけならまだいいのですが知性が衰えていくのは堪らない恐怖だからでしょう。 そうしたカテゴリの最も印象的な作品に『アルジャーノンに…

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』原恵一

『クレしん』でも絶賛されているこちらですが、まったく観ていなかったのでした。 令和の今となっては懐かしむといえば平成になるかもしれませんが、それでもまだまだ昭和の残り香が揺蕩っているのは感じます。少し前、つまり平成時代にはやたらと「昭和を懐…

『八月の狂詩曲(ラプソディ―)』黒澤明

こんなに良い映画だったんだなあ、としみじみと感じました。 黒澤監督後期の作品で時代劇でもアクションものでもないようなのでなんとなしに見送ってしまっていましたが、とんでもなく素晴らしい映画でした。 やはり黒澤映画らしいがっしりとした骨太な感覚…

『青春残酷物語』大島渚

タイトルがそのまま示していますね、青春は残酷だと。そのとおりの映画です。 ネタバレになります。ご注意を。 若い、というのはそれだけで素晴らしい価値があるのだけれど先日観た『女の園』しかり、なぜか皆おかしなことばかりしてしまうようです。 じゃあ…

『ペスト』カミュ その1

headlines.yahoo.co.jp 私は録画しておいたので今現在観ております。 尚且つこの放送後も読まないままだった本著『ペスト』をやっと読み始めました。 紙の本を待っていられないのでkindleで。 そして「100分de名著」を観る、という複合技を繰り出しています…

『三体』を聞き『風の谷のナウシカ』を観る

同時にはできませんが、現在やってることです。 『風の谷のナウシカ』アニメ映画の短い時間での物語なので観ていると思っていたより展開がバタバタ過ぎてせわしないものですね。 しかし内容にはやはり見入ってしまいます。 『風の谷のナウシカ』世界における…

チフスのメアリー

今、映画『鬼龍院花子の生涯』を観ているのですが、その中で突然「腸チフス」という病気が登場するのですが、どんなものなのかと検索してみました。 メアリー・マローン(Mary Mallon、1869年9月23日 - 1938年11月11日)は、世界で初めて臨床報告されたチフ…

『分離ではなく協力なのだ』ハラリ氏ー新型コロナウィルスー

web.kawade.co.jp 感染症の大流行への本当の対抗手段は、分離ではなく協力なのだ。 納得の記事でした。 いくら国と国とを隔絶しようとしても感染は抑えきれない。 移動手段が今とは全く違う中世でも疫病を留めることはできなかったのだから。 時間を戻すこと…

『Second Best 』クリス・メンゲス

なんとも不思議な味わいの映画でした。 うだつの上がらない40代の独身男性が養護施設にいる10歳の男の子を養子にしようと試みる物語です。 昔の話ならいざ知らず現在そういう設定にするのなら必ず中年男が児童性愛者ではないかと思われてしまうでしょうし実…

『フォレスト・ガンプ』ロバート・ゼメキス

映画の記事を書く時は邦題を記していますし、その時は副題まで書くのがほとんどですが、本作の副題だけはあまりにも馬鹿々々しくてつける気になりませんし、そもそも私は「一期一会」という言葉に嫌悪しかないうえに本作の内容に「一期一会」的ななにかがど…

『ある女流作家の罪と罰』マリエル・ヘラー

これってジョーカー女性版?という言い方は釣りですが。 とても面白く鑑賞しました。こんなに優れた映画作品が日本では劇場未公開です。そういうことですね。 苦くて甘くて眉をしかめつつもくすりと笑ってしまう、そんな映画でした。そういうのは凄い映画じ…

『ベイビーブラザー』マーク・ミュンデン

これは思いもよらぬ拾い物でした。もうすぐ期限が切れてしまうアマプラですが、最後に物凄い発見。観た後すぐ、久しぶりにDVD購買しました。同監督の別作品まで。こういう映画の感じが大好きなのです。 本当に噂にも聞いてなかったし、このタイトルとジャケ…

ナルチスとゴルトムント ヘルマン・ヘッセ『知と愛』より

ヘルマン・ヘッセ『知と愛』についてもう少し。 特に勉強したことなどない者の戯言ですが。 この物語は大まかに3つの章によって構成されています。もう少し細かく言えば3つ目を前半後半として4つの章とするべきかもしれません。 第一章はマリアブロンという…

『ボウリング・フォー・コロンバイン』マイケル・ムーア

2002年製作映画。再鑑賞です。 本作でマイケル・ムーアは「アメリカ白人男は臆病すぎて銃による殺人をやめられないでいるんだけどいい加減にしようぜ」とくどいほど大声で叫び続けているのですが今のところはその効果は得られてないように思えます。 もちろ…

『美しい絵の崩壊』アンヌ・フォンティーヌ

アマゾンプライムにて鑑賞。原題は『Two Mothers』レズビアンなのでは?と言われてしまうほど仲が良く、少女時代からの友情を互いが結婚しそれぞれの息子が成長してからもなお離れることのない二人の女性の物語です。 ネタバレです。 美しい海辺での夢のよう…

樹村みのりを読まねば

www.amazon.co.jp いつものように映画を観て感想を書こうと思っていたのですが、ツイッターで「樹村みのりの作品」について書かれていたのを見かけて急に心が動いてしまいました。 樹村みのりのコミックスは何冊か持っていますし大好き、しかも年を経るごと…

『サーミの血』アマンダ・シェーネル

とんでもなく心に食い込んでくる映画でした。あっという間に観終えてしまった気がします。 女性主人公クリスティーナという名前は偽物で本当の名前はエレ・マリャである彼女はスウェーデン人として生活をしてきたのですが本当は「サーミ人」でした。 かつて…

『万引き家族』是枝裕和

ずっと観ようとは思ってはいたものの踏み切れないでいたディスクをやっと挿入しました。 ディストピアものが好きなくせに現実を観るのは怖い私です。 しかし観てやはりよかったと思いました。 「万引き家族」は「良い家族」ではなかったのですね。「疑似家族…