ガエル記

散策

社会

『カリスマ』黒沢清

はまりました。 難解で一つ一つの場面に何らかの意味があるとかどうでもいいと思うほどにおもしろかったです。 なんですか、この奇妙な感じ。 登場人物は非常にごくあたりまえの日本人 としか見えませんがあたりまえであればあるほど奇妙で不気味でおかしい…

『私はあなたの二グロではない』ラウル・ペック

(I Am Not Your Negro)は、ジェイムズ・ボールドウィンの未完成原稿『Remember This House』を基にしたラウル・ペック監督による2016年のドキュメンタリー映画である。サミュエル・L・ジャクソンがナレーションを務めるこの映画は、ボールドウィンによる公…

学校をなくそう

いつの頃からか「学校、という仕組みはもう無くしたほうがいいのではないか」と考えるようになりました。 生徒同士だけでなく教師から生徒、あるいは生徒から教師、そして教師対教師のいじめ虐待、暴力、ハラスメント、様々な言葉で表現される怖ろしい関係は…

『複雑さを生きる』安冨歩 第4章 動的な戦略 一 無形

いきなり第4章ですがどうしてもここを書きたかったのです。 つまりネタバレになりますのでご注意を。 この「無形」という言葉については以前安冨教授ご自身がれいわ新選組の山本太郎氏について語られていた時に説明されていたのを聞きました。 安冨氏は孫氏…

『れいわ一揆』と安冨歩教授について その3

news.yahoo.co.jp そうして安冨教授の言葉を聞き、本を読み、『れいわ一揆』公開上映となって原一男監督の言葉を聞き、読んでいると様々な思いが押し寄せてきます。 それは失望・無念さなどではなくむしろさらに大きな期待であるのは何も不思議なことではな…

『れいわ一揆』と安冨歩教授について その2

つまり私が安冨歩教授に興味を持ったのは大西つねき発言に対する反応からになります。以降、私は安冨歩氏の考えを探し始めました。 まず出会ったのは清水有高『一月万冊』です。ここでは清水有高さんが安冨教授の本を紹介しながら安冨教授との対話が動画とな…

『魂の殺人』アリス・ミラー

『一月万冊』で安冨歩教授と清水有高氏の対話でアリス・ミラー著『魂の殺人』を知りました。YouTubeで両氏はこの本について何度となく触れておられます。 思うに最も恐ろしいことは自分の親が恐怖の存在であることです。絶対に抵抗のできない子供時代そして…

『幸福路のチー』宋欣穎

実をいうと本作中身を見るまでは期待していませんでした。日本やアメリカ・フランスのアニメを見なれてしまった目には本作のポスターとなるイラストがあまりに稚拙に映ったのです。 同じように感じた方はその偏見を捨てて内容を観てください。きっと目にはま…

『虐待の証明/ミス・ペク』イ・ジウォン

子供を酷い目にあわせる映画はどんなホラーよりも怖ろしくて観るのが耐えがたい。この映画も何度も観るのを止めようとしたのですが「自分は観ているだけなのに逃げちゃいけない」と言い聞かせてどうにか見通しました。 韓国映画は久しぶり(と言うほどでもな…

『満洲暴走 隠された構造 大豆・満鉄・総力戦』安冨歩

安冨歩教授を知ったのは「れいわ新選組」からでした。女性装の男性東大教授という存在にまず惹きつけられそのお話から考えを聞いてより興味を持ちそれから経済学者と判ってますます驚いたのですがその著作に「星の王子さま」やマイケルジャクソンについて書…

『ゼイリブ』ジョン・カーペンター【安倍政権の終息の今日】

デイブ・フロムさんがこの映画を話題にしていたのを聞いて観てみました。 以下ネタバレです。 デイブさんからほとんど話は聞いていたのですが、そのとおりコテコテのディストピアものであります。 この映画は1988年製作で当時のレーガン政権を皮肉るものであ…

『CURE』黒沢清

何度か観ていますが何度観ても怖い映画です。 観ているうちに自分自身が取り込まれてしまいそうに思える映画、というのはそうそうないものですが、まさしくこの映画はそれだと言えます。 以下ネタバレです。ご注意を。 おまけに今回は先日観た原田真人『日本…

YouTube『一月万冊』安冨歩氏と烏賀陽弘道氏

世界標準の戦争と平和について。東京大学安冨教授とジャーナリスト烏賀陽弘道さん対談。 清水有高さんの読書動画(と書かれています)YouTubeの『一月万冊』を観続けています。 はじまりは安冨歩教授との対談で目からウロコが何枚も落ち続けました。 まだ見…

『日本のいちばん長い日』1967年版 岡本喜八

さすが岡本喜八、というべきですね。強烈にえぐい混乱を一刀両断する凄まじさで描写しきっています。 1945年、発信されたポツダム宣言を重視しない、とした日本に対し二度の原爆が投下されソ連が参戦するという状況に至ります。 それでも尚会議では戦争の終…

『狗神』原田真人

初めてきちんと観ることができました。 私事ですが数年前(もっと経つのか)『妖狼伝説』というオリジナル小説を書きその後さらにマンガに描いたということをしました。 小説はほとんど一か月くらいで書いたように記憶しますがマンガはさすがに数年かかって…

妖怪と人間と

もしかしたら日本人は妖怪なのかもしれない。 人間になりたいなあと思ってはいるけどなかなかなれないでいる妖怪です。 妖怪の世界はどうも混沌としてて未発達で上手くコンピューターも使いこなせません。 やっと覚えたファックスを捨てるには忍びないのです…

この苦しい日々の先には何があるの?

今朝、電源を入れてもPCがまったく反応せずツイッターもこのブログも立ち上げることができず途方にくれました。 そういえば最近なんとなく反応鈍かったこともあってついに壊れたかと悲嘆にくれそうになった後もしかしたらこれマウスのせいか?と以前使ってい…

アラン・パーカー監督が逝去されました

アラン・パーカー監督が逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。 映画が好きでかなりの数の映画を観てきましたが青春期に最も影響を受け共感できた作家がアラン・パーカーでした。 以下、氏の映画のネタバレになりますのでご注意を。 私たち世代でアラン…

『日本人と日本文化』対談ドナルド・キーン 司馬遼太郎 「宗教」

昨日の続きになります。 ドナルド・キーン氏と司馬遼太郎氏の対談『日本人と日本文化』の第二章でキーン氏は著書にこう書かれたそうです。 東南アジアと比べると、日本仏教はあまり目立たない この一文にある日本の大学教授が「われわれの心は外国人には透過…

『日本人と日本文化』司馬遼太郎・ドナルド・キーン対談「ますらおぶり」と「たおやめぶり」

日本人と日本文化―対談 (中公文庫) 1996 1996年・平成8年の対談集です。 司馬さんとキーンさんは生まれた年も一年しか違わずお二人とも戦争に行かれているために「戦友ですw」と言われているのが面白い。確かにまかり間違えばこの対談はなかったかもしれな…

世界SF作家会議#1~#8

#1 オープニング~作家がとらえたコロナ~パンデミックと小説【世界SF作家会議】 #2 アフターコロナの第三次世界大戦【世界SF作家会議】 #3 アフターコロナのトロッコ問題【世界SF作家会議】 #4 アフターコロナのSEX【世界SF作家会議】 #5 アフターコロナは……

『王妃マルゴ』萩尾望都 再再再読

時折ちょこちょこ読み返してはいるのですが今回結構読んでしまって「やっぱりすごい」と唸ってしまったので感想を書いてみることにします。 ネタバレしますのでご注意を。 全8巻ですが、物凄く濃密な内容です。一般的なマンガ作品なら50巻以上は軽くいってし…

この国のかたちなのです

日本語の死gamayauber1001.wordpress.com ほんとうはこれじゃなくて新しく書かれた記事があったのですが、最近彼は非常に繊細になっていてすぐに書いた記事を消してしまうということを繰り返しているようで少し前のこれにリンクするしかありませんでした。 …

ユヴァル・ノア・ハラリ、オードリー・タン対談「民主主義、社会の未来」全和訳

community.exawizards.com ハラリがあんなに「AIの方が人間よりも人間のことをわかっている時代が来たら?」という問いに固執する理由として、自分の性的指向を、AIの方が先に気づいたかもしれない、という想像があったことを知った。興味深い。 #NewsPicks …

医療大麻を問う!Guest 林真一郎 陰謀コーナー!

生配信だよ医療大麻を問う!Guest 林真一郎 陰謀コーナー!【陰謀コーナー ベスト・セレクション】2019.05.15 22:30- 一年前ほどの動画ですねー。 私自身は大麻を使用したこともないし今のところ必要に思ったこともないのですが日本政府の大麻への対応はいつ…

『マトリックス』ラリー・ウォシャウスキー アンディ・ウォシャウスキー

相変わらずアリとデイブの陰謀を聞いているんですがあまりにも『マトリックス』が出てくるので(そうでもない?)以前観てはいるのですがもう一度確かめたくなって鑑賞しました。 この映画自体それまでの様々な映画要素、特に香港映画カンフーアクションさら…

東京都民さんは是非見て欲しいーお金の仕組みと時代のミスマッチ【大西つねき】嘉衛門 presents The Road~Extended Edition〜

youtu.be デイブさんのYouTubeで大西つねきさんとの対話があるとは思ってもいませんでした。 少し前にれいわ新選組に興味を持った時、大西さんの名前を知ったのですがその考えをよく理解していないままでした。 今回この動画でデイブさんとの対話で「こうい…

『Kundun クンドゥン』マーティン・スコセッシ

すばらしい映画で悲しくもありますが何度も観なくては、と思えてしまいます。 ダライ・ラマに受け継がれていく「生まれ変わり」という考え方はとても不思議ですがある意味そうでなければならないのかもしれません。 幼い時に見いだされ教育をされるとはいっ…

あなたはロマンチストですか?

「ロマンチスト」そして「ロマンチック」を考えてみました。無論、これは知識に乏しい戯言です。 「ロマンチック」ってなんでしょうか。 日本語でこの言葉を考えると奇妙な文法が現れます。 「ロマン」というと「男のロマン」に代表される骨太な壮大な夢の意…

『ディリリとパリの時間旅行』ミッシェル・オスロ

とても一言では言い表せない美しさと感動を描き出したアニメ作品でしたが同時にやりきれない悲しみも感じられました。 多くの人々、特に「普通の日本人たち」に観てもらいたい作品です。 以下ネタバレになりますのでご注意を。 アニメの美しさはもう観ていた…