ガエル記

散策

脅威

『戦火のナージャ』ニキータ・ミハルコフ

前作『太陽に灼かれて』は未見ですが引き込まれて観てしまいました。 あまり観る機会のなかった独ソ戦作品です。 冒頭のスターリンエピソードからして奇妙に怖ろしくぞわぞわしました。この共産圏独特の恐怖は耐え難いですがそれを弾圧する派も恐ろしいです…

『ずっとお城で暮らしてる』ステイシー・パッソン、そして『ミーシア』吉野マト

日本未公開でwowowにて初放送という映画作品です。 以下ネタバレしますのでご注意を。 「暴力」を描いた作品です。 感想を書こうとしてなかなか書けずにいた時に別のマンガ作品を読みました。 shonenjumpplus.com とても魅力のあるマンガですがかなり粗削り…

『Fukushima 50』『太陽の蓋』そして『シン・ゴジラ』

少し前に録画していた『Fukushima 50』なかなか観る気持ちが起きなかったのですが3月11日映画放送もあったらしくあちこちで話題となり自分も確かめたくなり鑑賞しました。 以前観ていた『太陽の蓋』を再鑑賞し、あれこれと批評を読みました。 ある批評で『Fu…

『 THE WAVE ウェイヴ』デニス・ガンゼル

なんのきっかけだったのかもう忘れてしまいましたがずっと気になっていた映画作品でやっと観ることになりました。 ネタバレしますのでご注意を。 ドイツのとある高校の一クラスで一教師が独裁政治とはどういうものかを生徒たちに体験させるという実験のドラ…

『高地戦』チャン・フン

また凄い映画を観てしまいました。しばらく韓国映画から離れていたので良いのが貯まりすぎてます。 朝鮮戦争について知っているのは『MASH』くらいです。本作がどれほど史実なのかなどはわかるはずもありませんが本作の価値はそこにあるのではないと思え…

ユートピアはディストピアであり人類はひとつになったりしないのだ

「もし人類以外の強大な敵が現れたら人類は一丸となり争い事をやめるだろうと。おぬしはどう思うかの?」 『進撃の巨人』でピクシス司令の問いかけにエレンは「あくびが出ます」と答えます。「その強大な敵にここまで追い詰められた今でも一つになったとは言…

『王の男』イ・ジュニク

イ・ジュニク監督作品鑑賞シリーズ。これは当時買ったDVDでの鑑賞です。 私はこの映画があまりにも好きで聞けも読みもできない韓国語豪華版セットまで買ってしまいました。 そして何度も何度も観てきました。今回はしばらくぶりの鑑賞になりましたが物語は全…

『ねじの回転』ティム・ファイウェル

ヘンリー・ジェイムズ原作小説はいかにも私が好きそうなカテゴリなのにもかかわらずなぜかこれまで縁が無くて読まないままできました。 今回BBC製作の本作を観て今更ながら「これは!」とはまり込んでいますw とりあえず小説を読まねばと思いamazonを除くと…

『カリスマ』黒沢清

はまりました。 難解で一つ一つの場面に何らかの意味があるとかどうでもいいと思うほどにおもしろかったです。 なんですか、この奇妙な感じ。 登場人物は非常にごくあたりまえの日本人 としか見えませんがあたりまえであればあるほど奇妙で不気味でおかしい…

『レッドタートル ある島の物語』マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット

昨日一度書いてあげていたのですが、考えが変化して書き直します。 もともとの文章はこの作品の技術の高さを褒めていたのですが、作品を好きになるかどうかはそこではない、と思い直しました。 先日観た台湾アニメ作品『幸福路のチー』とは比較にならないほ…

『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』レミ・シャイエ

ロシアの物語ですがフランス語で作られたフランスのアニメ映画でした。日本でも外国を舞台にしたアニメは多いですが、外の国から見るからこそよりファンタジックになる要素はあるのかもしれません。 ネタバレしますのでご注意を。 氷の世界を進みゆく少女、…

『満洲暴走 隠された構造 大豆・満鉄・総力戦』安冨歩

安冨歩教授を知ったのは「れいわ新選組」からでした。女性装の男性東大教授という存在にまず惹きつけられそのお話から考えを聞いてより興味を持ちそれから経済学者と判ってますます驚いたのですがその著作に「星の王子さま」やマイケルジャクソンについて書…

『DISTANCE』是枝裕和

カルト集団が起こした大量殺人事件において加害者遺族たちが慰霊の旅を通じて自分たちを見つめなおす物語です。 もちろん思い起きるのはオウム真理教の一連の事件です。 その時代に生きていた記憶できる年齢層はそれらを忘れてしまうのは難しいでしょう。 私…

『アシュラ』さとうけいいち

ジョージ秋山原作のアニメ化作品です。 当時は無論今になっても原作マンガをきっちり読み込むことができない小心者の私なのです。チラリちらりと見て恐ろしくて逃げてしまいました。部屋の中にはあるのですが。 その原作『アシュラ』を良しとされた方のレビ…

『日本のいちばん長い日』1967年版 岡本喜八

さすが岡本喜八、というべきですね。強烈にえぐい混乱を一刀両断する凄まじさで描写しきっています。 1945年、発信されたポツダム宣言を重視しない、とした日本に対し二度の原爆が投下されソ連が参戦するという状況に至ります。 それでも尚会議では戦争の終…

『三蔵法師・玄奘の旅路』霍 建起(フォ・ジエンチイ)

アマプラで「なにこれ?」と思いつつ観てみたらとても素晴らしい作品でした。 玄奘三蔵と言えば『西遊記』でお馴染みのお坊さんですね。私にとっては手塚治虫アニメの『悟空の大冒険』での「坊さん」が初の印象だったのでアレはあまりに畏れ多かったのですが…

『狗神』原田真人

初めてきちんと観ることができました。 私事ですが数年前(もっと経つのか)『妖狼伝説』というオリジナル小説を書きその後さらにマンガに描いたということをしました。 小説はほとんど一か月くらいで書いたように記憶しますがマンガはさすがに数年かかって…

世界SF作家会議#1~#8

#1 オープニング~作家がとらえたコロナ~パンデミックと小説【世界SF作家会議】 #2 アフターコロナの第三次世界大戦【世界SF作家会議】 #3 アフターコロナのトロッコ問題【世界SF作家会議】 #4 アフターコロナのSEX【世界SF作家会議】 #5 アフターコロナは……

オープニング~作家がとらえたコロナ~パンデミックと小説【世界SF作家会議】

#1 オープニング~作家がとらえたコロナ~パンデミックと小説【世界SF作家会議】 これはツイッターで知りました!今観ているところですが是非みなさんにも観てもらいたい! また後で感想も書きます。

音楽の周波数 - THE DAVE FROMM SHOW 陰謀コーナー ベスト・セレクション

youtu.be まだまだ続きますねーw さて今日は音楽の周波数。音楽・音について深く考えることのない(嫌な音は気になりますが)私ですので(書いていたらそうでもないかなと思い始めましたが)ましてや周波数などとは考えたことがありません(これは確かに) …

「ライオンブックス」『あかずの教室』手塚治虫

昭和46年6月21日号少年ジャンプ掲載、となっています。 とにかく初めて読んだ時にその鮮烈な表現に恐怖してトラウマになった作品です。 典型的なポルターガイスト作品なのですが当時の私にはたぶん初めてそういう話をマンガで読んだはずで震えあがりました。…

この国のかたちなのです

日本語の死gamayauber1001.wordpress.com ほんとうはこれじゃなくて新しく書かれた記事があったのですが、最近彼は非常に繊細になっていてすぐに書いた記事を消してしまうということを繰り返しているようで少し前のこれにリンクするしかありませんでした。 …

理学博士 成田聡子さんの話が興味深いし面白すぎます

人間よりも非情!?自然界の恐るべき寄生、洗脳の事実【成田聡子】嘉衛門 presents The Road~Extended Edition〜 いやーほんとう、宇宙を調べるのも良いですが地球の事すらまだよくわかってないんですね。 生物の話はとてもおもしろいです。 成田先生のお話興…

『Kundun クンドゥン』マーティン・スコセッシ

すばらしい映画で悲しくもありますが何度も観なくては、と思えてしまいます。 ダライ・ラマに受け継がれていく「生まれ変わり」という考え方はとても不思議ですがある意味そうでなければならないのかもしれません。 幼い時に見いだされ教育をされるとはいっ…

『サイン』M・ナイト・シャマラン

シャマラン監督作品はとにかく不思議です。インド系だから、という短絡的な理由づけはできないでしょう。インド映画で同じような作品があるとはまだ聞いたことがないのですし。 以下ネタバレになりますのでご注意を。 本作、最初チラ見した時はなんだかよく…

『ロバと王女』ジャック・ドゥミと「星の素白き花束の・・・」山岸凉子

邦題が珍しくシンプルですが実際は『Peau d'âne』でそのまま『ロバの皮』なのでこれでもやっぱりちょっと違う感は否めないのです。『ロバと王女』ではロバと王女になにかが起きてしまうようですが王女がロバの皮を被って行動する話なのでむしろ 『王女はロバ…

『ディリリとパリの時間旅行』ミッシェル・オスロ

とても一言では言い表せない美しさと感動を描き出したアニメ作品でしたが同時にやりきれない悲しみも感じられました。 多くの人々、特に「普通の日本人たち」に観てもらいたい作品です。 以下ネタバレになりますのでご注意を。 アニメの美しさはもう観ていた…

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ロバート・ゼメキス

先日TV放送もされて再び人気を博している本作です。レビューを観ても大絶賛で「この映画を嫌いな人に会ったことがない」という文章を何度も見ました。加えてあの岡田斗司夫さんも本作の特集を配信されていて私も見たのですが「完璧な脚本によるめちゃくちゃ…

差別表現の有無

アメリカの動画配信サービスで『風と共に去りぬ』が一時配信停止になっているという報道がありました。 今でも人気のある名作映画ということもありますし、裕福な令嬢スカーレットの華やかさと彼女に仕えている黒人女性の対比はあまりにも明確に当時の白人の…

『背徳と貴婦人』シャルル・ド・モー

相変わらずヘンテコな邦題です。ヒロインであるウラナラは皇帝の皇后なのですから貴婦人、という軽い名称は畏れ多いのでは。フランス語題名は『Le portrait interdit』で『禁じられた肖像画』中国語題名で『画框里的女人』こちらも額縁の中の女性という意味…