ガエル記

散策

自由

『タイタニック』ジェームズ・キャメロン

地上波テレビ放送されて話題になっていました。私は「金ロー」は観なかったのですが久しぶりに観たくなって以前録画していた吹き替え版を引っ張り出してみました。 1997年公開時に映画館には行っていませんがレンタルかテレビ放送かで早いうちに観たはずです…

『レベレーション』山岸凉子 完結したジャンヌ・ダルクの物語 その4

続けます。 山岸凉子他の作品についてもネタバレしますのでご注意を。 タイトルに「完結した」と書いてしまいましたが、山岸凉子という作家においてこの物語は完結したのでしょうか。 山岸凉子ほど自分の内面を見つめ恐ろしい心理を描き抜いた作家はいないと…

アラン・パーカー監督が逝去されました

アラン・パーカー監督が逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。 映画が好きでかなりの数の映画を観てきましたが青春期に最も影響を受け共感できた作家がアラン・パーカーでした。 以下、氏の映画のネタバレになりますのでご注意を。 私たち世代でアラン…

医療大麻を問う!Guest 林真一郎 陰謀コーナー!

生配信だよ医療大麻を問う!Guest 林真一郎 陰謀コーナー!【陰謀コーナー ベスト・セレクション】2019.05.15 22:30- 一年前ほどの動画ですねー。 私自身は大麻を使用したこともないし今のところ必要に思ったこともないのですが日本政府の大麻への対応はいつ…

『天井桟敷の人々』マルセル・カルネ

U-NEXTにて鑑賞。『如懿伝』が途中から課金ということであきらめざるを得なくなってショックでしたがなかなか観ることができない『天井桟敷』があったのであきらめることができました。 ネタバレしますのでご注意を。 何度か目の鑑賞ですが、焼き付くような…

高橋源一郎『飛ぶ教室』第一回「植草甚一」

高橋源一郎「飛ぶ教室」というNHKラジオ番組の第一回目を機会があって聞いたのですが、その内容にスルー出来ない感覚があったのでここで書いてみようと思います。 番組内容は「植草甚一の生き方」について、で後半から番組のテーマ作曲家でもあるという菊地…

『千利休 本覺坊遺文』熊井啓

昨日に引き続き熊井啓作品を鑑賞しました。なんとなく気になって(先日『利休』を観たのもあって)後で熊井啓監督作品だった、と気づくといういつものヤツ。熊井監督は昨日の『海と毒薬』もですが映像が美しくその世界の中に入っていきたいと思わせる情感が…

『女の園』木下惠介

昨日、木下惠介映画作品はほとんど観ていない、と書いたのですが、本作はその数少ない「観た作品」のひとつです。 観たのはほんの少し前なのですがどうしてもまずこれを観たくなってしまって再鑑賞しました。 ネタバレですのでご注意を。 『女の園』というタ…

『フォレスト・ガンプ』ロバート・ゼメキス

映画の記事を書く時は邦題を記していますし、その時は副題まで書くのがほとんどですが、本作の副題だけはあまりにも馬鹿々々しくてつける気になりませんし、そもそも私は「一期一会」という言葉に嫌悪しかないうえに本作の内容に「一期一会」的ななにかがど…

『ベイビーブラザー』マーク・ミュンデン

これは思いもよらぬ拾い物でした。もうすぐ期限が切れてしまうアマプラですが、最後に物凄い発見。観た後すぐ、久しぶりにDVD購買しました。同監督の別作品まで。こういう映画の感じが大好きなのです。 本当に噂にも聞いてなかったし、このタイトルとジャケ…

ナルチスとゴルトムント ヘルマン・ヘッセ『知と愛』より

ヘルマン・ヘッセ『知と愛』についてもう少し。 特に勉強したことなどない者の戯言ですが。 この物語は大まかに3つの章によって構成されています。もう少し細かく言えば3つ目を前半後半として4つの章とするべきかもしれません。 第一章はマリアブロンという…

『美しい絵の崩壊』アンヌ・フォンティーヌ

アマゾンプライムにて鑑賞。原題は『Two Mothers』レズビアンなのでは?と言われてしまうほど仲が良く、少女時代からの友情を互いが結婚しそれぞれの息子が成長してからもなお離れることのない二人の女性の物語です。 ネタバレです。 美しい海辺での夢のよう…

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』 スティーヴン・スピルバーグ

報道は政府のためにではなく国民の知るためにある。 そして裁判は報道の自由の勝利を明快に下す。 地方紙ながら記事の高い水準を自負するワシントンポスト。夫の自殺によって発行人の席に座ることとなった妻のキャサリン。当時、女性がそうした地位に就くこ…

『サーミの血』アマンダ・シェーネル

とんでもなく心に食い込んでくる映画でした。あっという間に観終えてしまった気がします。 女性主人公クリスティーナという名前は偽物で本当の名前はエレ・マリャである彼女はスウェーデン人として生活をしてきたのですが本当は「サーミ人」でした。 かつて…

『ヴィレッジ』M・ナイト・シャマラン

これは最初からネタバレになります、と書いておきますね。ご注意を。 いろいろな見方ができる作品だと思います。 まずはレイ・ブラッドベリを読んでいたなら(か、萩尾望都の漫画化作品を)本作が「10月はたそがれの国」の一編『びっくり箱』からのオマージ…

『下谷万年町物語』唐十郎&蜷川幸雄

wowowにて鑑賞。出演:宮沢りえ、藤原竜也 かつて存在したというスラム街。 怖ろしいけどどこかそういう世界に憧れてしまうのはどういうことなのでしょうか。 私が覗き見たのは黒澤映画『野良犬』『天国と地獄』、ちばてつや『あしたのジョー』『男たち』 そ…

『新たなる希望/スターウォーズエピソード4』ジョージ・ルーカス

宣言通り『スターウォーズ新たなる希望』を観ていますが、オールドファンにとってこの作品は単なる『スターウォーズ』であって『新たなる希望』と書いてもなんのこっちゃです。 そして何度観たか判らないほど観ていますが、幾度観ても想像した以上に素晴らし…

『ターミナル』スティーヴン・スピルバーグ

実をいうとかなりの話題作だったにもかかわらず今回初めての鑑賞でした。監督がスピルバーグだったのも観終わった後で知りました。だからあんなにテレビで宣伝されていたのですね。 宣伝のイメージもあってなんだか観る気がしなかったのですが、今回観てとて…

『かぞくのくに』ヤン・ヨンヒ

最近こんなに夢中になって映画を観たことがない、というほど食らいついてみてしまいました。 監督自身の体験をもとに映画化したという作品なのですが、それだけに現実をざっくりと切り取って見せられているような生々しさがあります。 それはもっとうまい方…

『アパートの鍵貸します』もういちど

もう一度書くことになる、と言ってしまったのですが持ち越したくないので今日中にもう一度書いてしまいます。 あの後、『アパートの鍵貸します』全部観終わりました。観終わって思ったのは「あれ、前半までしか観てないと思っていたけど以前全部ちゃんと観て…

『ウィンド・リバー』のコリーは『モヒカン族の最後』のホークアイ

最近にしては珍しく二度観てしまいました。 腹の底から唸り声をあげて訴えるような凄みのある映画です。この苦しみがわかるか?どうすればいいんだ?どうすれば? 何もかもが悲しくてやりきれない映画です。 怖ろしい土地に住む主人公の男と都会から来た美人…

「男女を恋愛不全にするアニメでいいのかって話です」

一昨日と昨日の記事に画像つけてみました。 文章はそのままです。 先日岡田斗司夫さんのニコ生放送で過去動画を流されていたのですがその中で「ロリアニメは女性を恋愛不全にさせる」という定義が示されていてそれに続く説明を興味深く聞きました。ここでい…

「ロリアニメは女性を恋愛不全にするか」Ⅰ

先日岡田斗司夫さんのニコ生放送で過去動画を流されていたのですがその中で 「ロリアニメは女性を恋愛不全にさせる」 という定義が示されていてそれに続く説明を興味深く聞きました。 ここでいう「ロリアニメ」というのは幼女向けに作られた可愛い女の子が出…

『[月因]脂扣(ルージュ)』關錦鵬(スタンリー・クワン)

この映画の情報やレビューなどを見ようと思って検索しても自分自身の過去ブログが先だって出てきてしまいどうも悲しいです。もっと皆さんこの素晴らしい映画を観ようではありませんか。 ちなみに私が持っているDVDは2002年に買ったものですが、今amazon見る…

「タツノコプロ」自己犠牲礼賛の精神を謳い続けてきたアニメ

礼賛 わたしの子供時代にはアニメ作品数というのが少なかったせいもありましたし深夜枠を録画して、などというようなことはできないしとにかく直接観る、という世界でしたからアニメなら何でも見る、というのが基本でした。 ですから四の五の言わずに観るわ…

『一人っ子の国』ナンフー・ワン、ジアリン・チャン

なぜでしょうか。困りました。 2019年サンダンス映画祭にてグランプリを受賞した衝撃のドキュメンタリー作品なのに「知ってた」内容だったからです。 もちろんそれは単なる「噂」的に知っていただけでこのようにきちっと証言を取っていたわけではないわけで…

女性の誇りを奪うな!

献血ポスター「宇崎ちゃんの乳袋」問題から『彼方のアストラ』作者さんの連ツイと続き、この「女性性で興味を惹きつける違和感問題」と「表現の自由問題」が絡みあう論争が続いています。 献血、という極めて重要で真面目なポスターにおいて、女性の乳房の効…

『メイド・イン・ホンコン/香港製造 』フルーツ・チャン/陳果

サム・リーの筋張った細い体のなんと魅力的なことか。 それほど痩せ型の男が好きなわけではないのですが、初めて『メイド・イン・ホンコン』でサム・リーを観た時細い体の美しさを知った気がしました。 彼はフルーツ・チャン監督に見いだされ本作でデビュー…

『差別と日本人』辛淑玉・野中広務

恥ずかしいことですが私は最近までお二人どちらのことも知りませんでした。 辛淑玉さんはある程度仕方ないとしても50代日本人で野中広務氏を知らないというのは問題ですが、それくらい政治にまったく無関心だったということです。 同じような発言をよく目に…

どうしてこのポスターが「ダメ」なのか、考えて欲しいのです

表現の不自由展の慰安婦の少女像は反日だから展示やめろという人もいますが、それは表現の自由の抑圧だと思います。「宇崎ちゃんは遊びたい」の献血ポスターもセクハラだからやめろという人もいますが、それも行き過ぎだと思います。ただ、両者ともに、批判…