ガエル記

散策

「令和」に思う

日本の新しい元号が「令和」になると決まりました。第一印象として冷たい響きと字面だと思いましたが、何事も良い方向へ変えていく気持ちが必要でありますし良い新時代を築いていこうと思うことが一番ではないかと考えます。

 

さて新元号について様々な人の意見を読んで大変勉強になりましたし、まずはそのことがよかったです。

最初にほっとしたのは台湾語で「ニイメンハオ(みなさんこんにちは)」の意味になると喜びの声が上がったという記事でいつも台湾の人たちは優しい心を持ってるなあと感心します。こんな風に良いほうへ考えてくれるのはやはりうれしいです。

次はチベット語で「レイワ」というのは「希望」の意味というのもチベットの現在の状況を思うとチベットのレイワもかないますようにと願わずにはいられません。

 

今まで元号は中国の古典から由来していたのを今回初めて日本の古典「万葉集」から引用したものということも要点だったのだけどその詩は結局、張衡「帰田賦」という漢詩を踏まえているということなど教えてもらわらければとても判らないことです。

凄く勉強になりました。

しかもその漢詩は「政治がちっともよくならないから故郷へ帰りたい」という意味をうたったものだというのはちょっと笑えます。

思った以上に「響きが良い」「かっこいい」という感想を多く聞いた気がします。これは「平成」が発表された時の「気が抜けてる」という感想に比べると圧倒的に好意的に受け止められている感じがあります。日本人の耳には「heisei」という音より「reiwa」が綺麗に聞こえているということですね。

私自身は冷たく思えたのですが「女性的できれい」と思う人もいて人それぞれだと思いました。

とは言えやはり漢字というものは一つ一つの言葉に意味を持ちます。

中国からは「令」は「零」と同じ音であり「令和」は「零和」つまり「平和が無い」という意味になると言われていて自分の最初の感じ方がここにあったように思えます。

また日本人としては「令」は「命令」「号令」のような意思の強制を感じさせ「一つにまとまれ」と脅迫されている気持ちになります。

「和」は「平和」とか「仲良くなる」という意味が建前としてありますし「和む(なごむ)」という良い意味も含むのですが「和」=「日本」つまり和食・和服のように日本という意味もあってそれは別にいいのですが現状の政府からすると「日本」そのものを元号にすることが気持ち悪く思えるのです。

 

そんなことを考えてしまうのですが、最初に書いたように元号がこれだからと言っても結局それをどう考え動かしていくのかは人間そのものです。

「令和」が「強制的平和」(ん、「ヨルムンガンド」に出てきたセリフだ)だとしても日本が一番と叫んでいる気がしてもどんな時代を作っていくかは人間です。

残念な表現ですが「平成」という時代がその元号にしては天災が多くあまり「平」静に「成」らなかった、つまり逆だったように、「令和」は最初は冷たくて嫌な感じだったけどとても人の心が暖かくなったね、と言えるような元号って逆になるんだね、と言えるような時代を築けたら、と思います。