ガエル記

散策

「空母いぶき」佐藤浩市の反逆意識

 

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昨日に引き続き「まだ見ていない映画論」

が、言いたいことは昨日と真逆の作品情報で俄然観たくなった!のです。

 

それは映画「空母いぶき」です。

ツイッターのトレンドに佐藤浩市が上がっていたので知ったのですが、彼はこの映画で安倍晋三首相と思しき総理大臣役を演じているとのことです。

その佐藤浩市が「最初は絶対やりたくないと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残ってるんですね」「彼(首相)はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらったんです。だからトイレのシーンでは個室から出てきます」と発言したことがビッグコミックで掲載されていたとネットで話題になり炎上したということらしいのですね。

 

見ると「期待していた映画だったのに観に行くのをやめた」と激怒している面々が大勢いるのですが(私も昨日別作品で激怒していたのでその点は何も言えないw)こちらは逆に予告宣伝が流れていた時には何も思わない、というより「またいつもの戦争映画か。毎年一本は必ずあるからなー」などと思っていたのですが急に興味津々になってきました。

全体の説明を見るとかわぐちかいじマンガが原作ですし、監督はご存知挙げないのですが「沈まぬ太陽」などを作り実績を積まれている方のようです。

私の場合は映画館へ行くことはほとんど無理なのですが、佐藤氏の発言で絶対作品は観ることにしました。

 私はむしろ佐藤浩市作品より彼の父親である三國連太郎作品を多く見て来た者ですが、三國連太郎がどんなに半端ない役者であったかを思うと仲が悪かったらしいとはいえ、いや仲が悪くなるほど息子も半端ない意識を持っているはずです。

 

オリバー・ストーン「ブッシュ」でもブッシュ役のジョシュ・ブローリンは「ブッシュを演じるなんて」と嫌がったのだけど彼の特徴をつかんで素晴らしい演技を見せました。

同じように佐藤浩市安倍総理を演じてくれたのではないかと期待します。

 

安倍一色に日本国中が染まってしまったと感じていた昨今ですが少しずつ何かが破れ初めているようです。

こんなにもおかしくなってしまった社会がなぜ改革されないのかと苛立つことも多かったのですがあちこちで声を上げ始めているのかもしれません。

 

社会を変えていくのはそこに住む人々でしかないのです。佐藤浩市氏の声にも変化のいぶきを感じます。