ガエル記

散策

「倫理」のページ

ここのところずっとツイッターなどで多くの人の書く文章を読んでいるのですが、様々な考え方に打ちのめされてしまうような気がします。

それらを知ることがなかった昔の頃は一般の人々と言うのはなんとなく緩く良心的なものではないか、つまらないほど平凡なものではないかと思っていたようなのですが、実際の心の中は良きも悪しも多様なものであるのです。

 

良い話も多々あるのですが、やはりどうしても悪い話のほうが気になってしまうわけです。

痴漢を含む性犯罪、いじめを含む虐待・暴行。性差別、人種差別、いずれに属するか、何人なのか、どこ出身か。

どうしても自己を肯定するために他を排斥・侮蔑しようとする心理。

そういったものが渦巻いている世界をのぞき込むのは怖ろしいものです。

 

こうした人の心を読んでいるうちに「倫理」ということばが気になってきました。

遠い昔もう記憶もないのですが倫理社会という科目があった気がします。

勉強したのかどうかすらよく覚えていません。

また小学生の頃は「道徳」という授業がありました。こちらはテレビ放送などで勉強した記憶があります。

昨今はこの道徳の時間がなくなったとか、いや復活させよう、いや個人の自由だとかで話題になったりもしています。

 

いったい私たちはこれをどう勉強していけばいいのでしょうか。

いろいろな報道・人々の考え方を見聞きしていると今の日本という国における倫理や道徳というものは諸外国に比べかなり歪んでいる様にも思えてなりません。

「絶対に正しい」ということはない。

「国からこれが正しいという規範を押し付けられ、それが間違っていることの恐ろしさ」

しかしどうすればいいのかと多くの人と考えながら進むことしかできないのだと思います。

 

高校時代にページをめくったかどうかすら覚えていない「倫理」のページを今からめくってみたいと思うのです。