ガエル記

散策

すぐそこの老後生活はもう来ない

60代後半、70代以上で働いている人たちを見て驚き絶望するという話をされていることがよくあります。たぶん若い年頃の方なのだろうと思ってしまいます。

その年齢に近くなってきた私には当たり前のようにしか思えないからなのです。

 

50代も後半になった私には10年後仕事せずに楽隠居している姿はとても想像できません。

かといってそのことに絶望するわけでもなくむしろ生活できるほどの仕事ができるのであれば良いのだけど、と願う自分がいます。

まあもし働かずとも食べて生活できる環境になるのならそれを願いたいのはやまやまですが、本気(マジ)でそんな10年後があるのは信じられないのです。

 

さて自分の人生は何歳までなのでしょうか。

さほどの病気も持っていない今現在の私が考えられるのは平均寿命ほどの未来です。

一般的定年が60歳なのか65歳なのかと考えても私は今から数年後その年齢に達し、私はそれから後15年から20年くらい生きてしまうわけです。本当に大病にならなければそれ以上でしょうか。

その期間を仕事もせずに生きていける未来図など夢にも描けないのです。

せめて生活できればいいなと思うだけです。

よぼよぼでも働けるのならまだ幸いです。

 

とはいえ、すべての人が健康で安定した労働生活ができるわけではないのです。というか自分自身いつ病気やケガに襲われてどうしようもなくなってしまうか判るはずもありません。

ヤン・ウェンリーは年金を楽しみにして働き続けましたが、私たちにはその道も残されていません。(彼自身もどうなったかはここでは書きませんが)

 

老後、というのは仕事を引退して悠々自適、という意味ではなかったのでしょうか。

貧しき労働者には老後は来ないもののようです。