英語が全くできない自分ですが、英語に関する話はすごく面白いと思う、よくあるタイプの人間です。
こうした本を読んだりすることはまったくなかったのですがなんとなく手に取ってしまいました。
以前TVの英語学習番組(っていう表現でいいのでしょうか)で英語の持つイメージをまずつかまないと英語が理解できない、という番組をやっていて目からウロコでした。
なぜ一番最初にこの勉強をさせてくれなかったのか、と茫然となったわけです。
と言ってももちろんそういう授業無しでも英語を勉強してペラペラになった方はたくさんおられるわけですから言い訳にしかなりませんが。
まーまーとにかくSF好きの身としては「言語が違うというのは世界観が違うという事だ」と知っておおいに興味を持ちました。
(だからといってその後英語をマスターしたわけではないのですから結局ダメですね)
例えばonという前置詞を「~の上に」という意味で教えられてしまっているといろいろな文章で「?」となってしまっていたわけです。
Stand on your hands.
なんてなんのこっちゃですね。(逆立ちをする)
onひとつでもその言葉の持つイメージをまず伝えてもらわないと言葉をつないでいくことができなくなってしまうのです。
さてひさしぶりに手にした英語の本でどんなことが学べるでしょうか。
へえ、と思ったのはまずこれでした。
The sun rises in the east.(太陽は東から昇る)
英語堪能の方からの失笑が聞こえてきそうですが、すみません。まさか「東から」が
「in」だと思ってなかったのです。
日本人的には「from」を使ってしまいますよね。
でも英語では「in」
つまり日本人は「東」という方角を「点」で認識していてその一点から太陽が昇っていくイメージを持つので「~から」と考えています。
一方、英語圏では「east」という「空間に入っていた」のが「rise」していくというイメージなわけなのだと初めて知ったのです。
これも「ただ覚えろ」というよりはどんなイメージを持っているかという感覚が違うことをまず知らなければ「???」となってしまうと思うのです。
もうひとつ。
「〇〇〇@☓☓☓宛にメールをちょうだいね」という時「宛て」は「to」か?
Please e-mail me to〇〇〇@☓☓☓.
となるかというお題。
ここでのイメージの
日本人はメールを送る、ネイティブは「書き置きする」
もへええ、でした。
「送る」から「to」と考える日本人
ネイティブは相手のアドレスの中に侵入していきそこで書き置きをしてくる
なので「to」ではなく「at」になる。
まだまだ続きますが勉強法が変化するとこんなに面白く感じられるのですね。
年を取っているほどこうしたイメージ学習が必要なんじゃないでしょうか。
追記:ちょっと付け足し。
上の二つの文章、どちらも日本語はものごとを点で考えていて、英語では空間で考えてるということですね。
そう言うか思考方法というのはすべてに関してくるように思えます。
絵画でも日本のものは平面的であり西洋のものは立体的ですね。音楽でも交響曲の分厚さを感じます。
言葉だけを見ても考え方の違いが判るのは面白いことです。