小泉進次郎氏「ポエム発言政治家」という認定になっておりますね。
確かに従来の日本の政治家にはない奇天烈な感じはします。けど、他の日本の政治家が難しい質問に明確に答えてきたのかとも思います。少なくとも今のところ私が効いた範囲内では人の人格を踏みにじったりハラスメントな発言で驚くことはないのですが。
大臣になる以前は人気者の三代目イケメン政治家としてもてはやされ、クリステルさんとの結婚公表で騒がれたけど、そのあたりからテレビの視聴率が案外伸び悩んだという話を聞きました。
子供が生まれたら「育児休暇を取りたい」という発言があったこと、環境大臣に任命されますます発言する機会が増えてくるとこの方の自由さが目立ってきます。
安倍首相と思想や意見が合致していたわけではないことは以前から表明されていたわけです。もし安倍氏寄りであったら元総理大臣の息子で人気者でもあるのだからもっと早く大臣入りしていたかもしれない人がここまで外部だったのはどうも安倍氏寄りではない様子だからでしょう。
というかなんだかよく掴めない人物ではあるのです。
小泉元首相の息子らしく不思議系キャラクターのDNAはしっかりと受け継がれているのではとも思います。
ともかくもマスメディアは進次郎氏をちょっとおかしな「ポエム政治家」というレッテルを貼っていこうと決めた様子で、一度そう決めてしまうと連日繰り返し笑いものにしていくわけですね。
これなど「ポエム発言政治家進次郎」危うさを断崖した記事のようですが、私としてはこの話、小泉進次郎氏のポエムレッテルに「ん?」となったものでした。
テレビの報道で「原発から発生する処理水(つまり汚染水)の海洋放出問題についてどう考えるか」の質問に「福島の漁業関係者のかたと一緒にノドグロを食べたいねと話しました」と彼が答えたのを見ました。これはポエム発言ではなく明らかに汚染水を海洋に流したくない、という答弁ではありませんか。
しかも現政権(安倍政権)の意志とは完全に異なった考えであるのです。
なにもかも安倍氏べったりでなければ存在できなかったこの数年間の内閣そして政治の中で進次郎氏は最も重要な懸案のひとつ「原発問題」で反抗をしています。
しかも上のリンク記事ではそのことが韓国への応援にもなると苦虫を噛み潰しているわけです。
「セクシー」発言もおおいに問題になり皆の失笑を買ったわけですが、別角度から見ればこれまでまったく地球の環境問題に無関心だった日本人に関心を持たせるには「セクシー」にやらなければまったく話題にしないんだよ、という進次郎氏の意見通りになってしまってる気がします。
スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんの環境問題激白についても真摯に向き合わねばならない、と簡潔に答えていたと受け止めています。
とまあ、この数日の小泉進次郎氏叩きの様相を見ていて自分としては今まで何も思ってこなかったけど、案外この人物面白いのではないかと考え始めたことを書きしるしておきます。
もちろん「なんの結果もまだだしていない若造」なのは確かです。
まずは(と言ってもまだ先の事なのでむしろそれまでに何か達成することがあればもっといいのですが)進次郎氏が明言した「育児休暇をとる」ことをマジで実行するか、が見極めだと思っています。
ここで実行すれば本気だし、しなければ「やはり中身無しだったね」という方へ移ります。
小泉進次郎氏が「一定期間の育児休暇をとりきちんと育児し、周囲から受け入れられ、給与の減額などもなく円滑に仕事に復帰する」ことができればそれだけでこの方の存在意義はあったと思えます。
もちろんそれが一般に反映されていくことが目的です。
そして原発問題をはじめ安倍政権の歪みをどんどん正常化していってほしい。
それができるのは小泉キャラクターの不思議さだけのようにも思うのです。
グレタ・トゥーンベリさんはアスペルガーだと聞きました。0か100か白か黒か、という極端な判断をしてしまうのがその症状なのだと。
しかしその症状が地球の環境を考えさせ彼女を世界で発言させた力になったのだと彼女はその病気を誇りに思うというのです。
彼女の発言にも反発を感じる人は多くいます。
グレタさんと進次郎氏を並べて語ることも「まったく違う」と言いたくなる方もあるでしょう。
もちろんそれぞれに感じて考えていいのです。
ただグレタさんの発言に私は最初とまどったのですがやはり素晴らしいと考えました。
そして進次郎氏の発言もまたただのポエムだけではないのかも、と考え始めています。
そう考えたい、という期待もありますが。
これまでも大きな期待をし、時間を経てその期待が失望に変化することを何度も感じてきました。
さて彼はどうなのでしょうか。
なにかを変えてくれる政治家なのでしょうか。
そしてその変化は良い方向へ?もしくは悪い方向へかも?
現時点の不安はその前に大臣外されてしまうことですね。
しかしグレタさんの発言内容については彼女ひとりに任せることではありません。それは確かです。