ガエル記

散策

火と水の年

昨日のニュースで「今年の流行語」というのをやっていました。

今までに何度かタピオカは飲んだことありますが、今年は逆に飲まずにすぎてしまいましたというような人間です。

お笑い番組も全く見ないので、というかそもそも夕方以降テレビを見ない、お笑いの流行語がなかったと言われてもあった時でも使わないというヤツです。いまだにひょっこりはんを観ていない。

どちらにしても今年の流行語といってもそれほどのものがあったのでしょうか。

 

それよりも「今年の言葉」といえばどうしても「火と水」なのではないんでしょうか。

「火」は火事のことであり「水」は水害です。

 

被害の甚大さ、亡くなった人の数で言えば「水」の恐ろしさを知った今年です。身近で言えば今年だけではないのですが。

しかし火事による恐怖を今年ほど感じて打ちのめされたこともないように思えます。

巨大なビルディングだったわけでもなくこじんまりとしたひとつの建物が火事になったことで多くの人命が奪われ人生が奪われ、世界中の人々がその事件を嘆きました。

もう一つの火事は重要な文化と人々の魂を焼きました。

 

「水」「水害」は自然からもたらされたものですがそれをくい止めることをもっとできたのではないかと思い悔やまれます。

 

「火」「火事」は明らかに人間が行ったことでした。ひとつはまだ不明ですが。

これもまたどうにかして回避することはできなかったのかとばかり思わされたことでした。

 

どちらがより重いものだったかと比べることはできないことですが、やはり「火」の記憶は消し去ることはできないように思います。

その火は大切なものを焼き尽くしてしまいました。