シーズン1も3回ほど観てやっと飲み込めてきたのだからこれも3回は観ないと無理なのかもしれませんが非常に面白いドラマでした。
時系列が交錯していく物語は大好きですし、しかも主人公が晩年というか次第に記憶障害になっていく、という設定もうまく作用していると思います。
マハーシャラ・アリの演技あってこその効果であります。
人間年を取って引退したからもういいやではなく、意地で自分の道を歩いていかねばならないのだという考え方に共感します。
シーズン1の素晴らしさは皆が認めるところのようですが、3の良さはやはり年寄りが頑張るところですね。
ところでちょうどこのタイミングで岡田斗司夫さんのニコ生「スターウォーズについて」を聞いたのでなるほどと思うのですが、これからの映像制作というのは2時間ほどの作品である映画よりもこうしたドラマそれもネット配信ドラマに向かっていくのかもしれませんね。
私のような状況の人間は映画館に行って映画を観る、というのが不可能なのですが同じような生活スタイルの方も多いのではないでしょうか。
それを思えばネット配信はとてもありがたいものです。そしてネット配信で物語を作るなら2時間でまとめてしまうよりも長く続けた方がキャラクターというのはより愛されていくものですし、作り手側も映画よりも遊びが色々できるのではないでしょうか。
アメリカの作品を観ていると映画よりもテレビドラマのほうが充実しているようにも思えます。
スターウォーズのような作品は確かに映画よりもテレビドラマ向きだったのかもしれません。
日本で言えば「ガンダムシリーズ」のようなもので作ろうと思えば永遠に作れてしまうわけです。
ガンダムのほうは最初からテレビ放送だったわけですから正しい選択(というかそれしかなかっただけだとは思いますが)だったわけですね。
10回1シリーズといった枠組みをして人気が出れば新しいシリーズが作られる。観客は延々楽しめる。
面白おかしい軽いドラマよりもこうした重く難しいドラマほど長く説明できるドラマは向いているのかもしれません。
『ゲーム・オブ・スローンズ』のような大河ものは2時間そこそこの映画より連続ドラマのほうが絶対面白くできるはずです。
日本という国は映像作品も昔の栄光は今いずこになってしまいましたがこれから再び良い映像作品を作ることができるのでしょうか。
現在の日本のテレビドラマはまったく期待はできませんが『いだてん』を観ると少し希望も湧いてきます。
アニメも面白いと思うことはなかなかないのですが、ドラマよりは見ごたえがある作品を生めそうなのでこれからネット配信が増えていく中でも頑張ってほしいものです。
すっかり『二人の刑事』から離れてしまいましたが、この作品はHBOというケーブルテレビドラマですが、これを観て連続ドラマというのは面白いものと改めて思いました。
そしてネット配信ドラマというスタイルはこれから主流になっていくのだろうな、と思います。