ガエル記

散策

『歪んだ波紋』少子化になっても仕方ないなこれじゃ

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少子化とは関係ない写真

NHKプレミアムドラマという物凄い肩書がついた『歪んだ波紋』について今朝がた「気持ち悪い」を連発しましたが、それだけじゃなくこのドラマを観ていると現在日本が少子化してしまう理由が如実に伝わってきます。

 

報道を題材にしたこの作品の本筋に「交通事故で夫を失った妊婦の物語」があります。

駆け落ち結婚で夫が急死してしまい妊娠していた妻が苦悩する姿が描かれていくのですが頼る場所もなく働き口もなく孤独の中で不安と恐怖に耐えていかねばならない。

まったく独創性のないドラマではあるのですがせめてこうした母子家庭への支援を説明するくらいの配慮をしていればそれだけでも観る価値があったのではないかと思ってしまいます。

そして若い女性はこのドラマでシングルマザーへの恐怖をまざまざと見せつけられてますます子供を持つことへの不安感を増してしまいそうだと思わされました。

 

日本という国は子供を持つ母親に対する支援をまったくしていない、ということなのでしょうか。

NHK製作ドラマであれば母子家庭に対して「このような支援があるので活用してください」という呼びかけを盛り込んでいるだけでも観る価値ができるのではないでしょうか。

シングルマザーがここまで孤独と貧困の中で生活しなければならないというドラマを作るしかない国家では少子化が進んでも仕方ないと思ってしまいます。

しかもより多くの情報を持つはずのジャーナリストが彼女に対してなんの助言もできないのです。

シングルマザーにはこんな支援がある、こんな良い仕組みがある、というようなドラマ作りができなかったのでしょうか。

本当にマジで何の支援もない国・ニッポンなのでしょうか。

 

更に保育園には変質者が現れて母親がまたもや不安と恐怖で慄くという設定が続きます。

少子化するはずです、ニッポン。

 

ドラマの中にも少子化対策をしていかねば観ている若者たちはとても子供を産み育てる気にならないでしょう。

 

本当に出産・育児を援助する仕組みがドラマにしても感じられない日本という国です。

 

こうしたドラマが平然と作られているようでは少子化は加速していくしかありません。