日本のポスターのほうが良いデザインなのは希少ですね。
第二次世界大戦中、ソ連軍がナチスの占領地区で怖ろしい人体実験の施設を発見します。そこではフランケンシュタイン博士の末裔が行っていた武器と人間を合体させた最強の兵士が製造されていました。
ソ連偵察隊は次々と「それら」に襲われていく、というものですがトンデモホラー映画なのでそのつもりで鑑賞しなければなりません。
などといわなくてもポスター絵とタイトルで想像はつきそうです。
映画自体が偵察隊が撮影していたものだった、という「ファウンド・フッテージ」という手法なのですが、そういう手法は今まで幾つか観てきたものの今回初めて「ファウンド・フッテージ」というのかと認識しました。
「モキュメンタリ―=架空のドキュメンタリー」ともいうのですね。
有名なのは『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』『パラノーマル・アクティビティ』ついこの前観た『クローバー・フィールド』
あえて素人っぽい撮影をして臨場感を出していく方法なので『クローバーフィールド』は題材が巨大すぎて無理があったのですがこれは狭い施設内のみの撮影なのでこの手法が上手く活用できています。
とことんまで振り切ったおぞましさ。人々がいかにナチスとマッドサイエンティストから興味を切り離せないかを伝えています。
どうして本作が名誉棄損で訴えられ公開を禁じられてしまわないのか不思議ではあります。
ジャパンヘッドという戦闘機の先端を人間と合体させた奴も登場するのですがこれはやはり「ゼロ戦」ということなのでしょうが、これも許容範囲なのかよくわかりません。
テーマ音楽がまた脳内リピートしてしまいそうなのも徹底したクオリティの映画作品でありました。
ナレーションが大山のぶ代さんというのが却って怖ろしい。モノクマ的な。