引き続き小説朗読を聞いています。
芥川龍之介、江戸川乱歩、コナン・ドイルとどれも好きな作家ですし、面白くて嬉しくなってしまいます。
この3人と違い、太宰治の小説は何度か読んでどうしても性が合わないというのか好きという範疇に入れる気がしないでいましたのでこの『グッド・バイ』も知らなかったのですが朗読の方の巧さもあってとても面白く聞きました。
はっきり言ってドタバタコメディの分類になるお話でしょうか。
むしろずっと男性向けマンガの中で繰り返し描かれてきたお色気コメディ言い改めちょいエロコンテンツによくある設定の気がします。
読んではいないのですが最近話題になった「宇崎ちゃん」もそういう類のひとつではないでしょうか。
見かけは綺麗・可愛いけど話し方がぶっきらぼうで性格も粗雑で色気なし、という女子とスケベな主人公男のやりとりが楽しい、というヤツです。
こういう組み合わせは世界共通なのか日本男性独特なのか、よくわかりませんが男性向け日本マンガでは伝統的に好まれてきたように思えます。
だからといって太宰治が急に好きになったとは言い難いのですが、以前もテレビ(たぶんNHK)でこうした太宰治の朗読があった時も面白かったので太宰は朗読のほうが楽しめるコンテンツなのかもしれません。
残念なのはこの太宰治『グッド・バイ』は未完なのですね。
でも私的にはこの辺で終わっていてちょうど良かった気もします。