ガエル記

散策

『ヨルムンガンド』高橋慶太郎&アニメ

f:id:gaerial:20200523070521j:plain

小説やマンガは何度読みかえすかわからないほど繰り返す私ですが、アニメはよくできたものでもなかなか観なおすのは腰が重いのです。

ところが本作『ヨルムンガンド』アニメは数えきれなくなるほど観返してしまっているのです。

 

いったいこの作品のなにが私をこうも夢中にさせてしまうのか。よく判りません。

中毒性のなにかがあるとしか思えないのです。

 

アニメを先に知ってそれからマンガを読んだのですが、当たり前ですがマンガがあってこそのアニメであると思いました。

正直に言うとそれほど「巧い」わけではないのでしょう。

しかしマンガの魅力っていうのは理屈じゃないのだと思います。

この絵、この話を動かすことができると思ったのも凄いし、実際あのクオリティのアニメに仕上げたアニメ作家さんたちの技量も凄い。こちらは技術の勝利だと思います。

 

突然の告白ですが、今まで観てきた数多くの様々なマンガ・アニメの中でヨナ(ジョナサン・マル)は私にとって屈指の主人公のひとりです。

作品は申し訳ないけどマンガそのまま、というよりはアニメになった時にもの凄い魅力となります。

かなり独特の癖のあるキャラ造形でしかも顔かたちが似通っていてキャラの描き分けは少ないのです。舞台が外国(というか地球上)なので肌の色や髪型などで見わけがつくというような。

演出やセリフは今まであった様々な作品のパクリといえば聞こえが悪いのですがかなり他から影響を受けたものが多いのがにじみ出てわかります。

そして肝心の武器商人だが世界平和を目指している、というテーマはとってつけたように無理くり出されているようにも思えます。

それでも。

そうしたもろもろの弱点ともいえるものなどどうでもいいと思うほどこの作品に心酔しきっている私はいったいなんでしょうか。

面白いアニメの形、というのは私には『ヨルムンガンド』にすべて現れている気がしています。

なんといっても声優諸氏の威力がたまりません。

マンガをアニメ化した効果がたまりません。

 

さまざまな系列の漫画やアニメがあるのですが、いきなりぽーんとこの作品は放り出されてきて私の中で一番になっています。

  

追記:しかしコロナウィルスは世界を変えました。

ヨルムンガンドもいまであればやはり最終兵器はウィルスでしょうね。