人間と動物、というか人間でないもの、との話がとても好きです。なので狼男の話を書いたりしたわけですが。
さきほどツイッターで「タニシ」という文字を見て突如「そういえばタニシの昔話があったよなあ」と思ったのですがどういう話かは思い出せず検索してみました。
たぶん私が思い出そうとしたのは以下の昔話であったろうと思います。
自分の記憶がアニメだったのか挿絵入りの本だったのかはもう釈然としませんが小さなタニシが馬に載せた米俵の上で馬を操るという構図がとても可愛くてたまらないと感じたのを思い出しました。
ほとんど見えないでしょうw
これを見て感心する長者さんも私と同じような感覚に違いありません。普通婿にしようって思わないのではないでしょうか。きっと可愛いのが大好きな人だったに違いない。
妹娘もきっと可愛いの好きタイプです。
ところでタニシの昔話ということでついなんとなく「タニシ女房」と打って検索してしまったのですがそのせいか「ハマグリ女房」というのがヒットしてしまいました。
タニシ長者とは逆の人間の男に嫁いだハマグリ女房なわけですが、こちらはラストも長者となって仲良く暮らしたタニシ長者とは逆に人間男に追い出されてしまうわけですがなんとも空しい気持ちになります。
鶴の恩返しも人間男と鶴女の組み合わせで悲劇で終わりますがこちらは羽をむしっていたので残酷で嫌なのですがハマグリ女房はおしっこなので鶴のような苦しみはないであろうと思われます。そんなにも美味しかったのなら見て見ぬふりできなかったのか、尻の穴の小さな男としか言えません。
が、鶴のほうも売り物にしたために難儀したわけでハマグリ女房もこの味噌汁で商売を、と男がアコギに考えたのなら結局体を壊したであろうことは予想できます。
どうも人間男と動物女の結末は人間男の心の狭さで破滅することが多いようです。
人間同士でもそういう話は多そうにも思えますが。