ガエル記

散策

『れいわ一揆』と安冨歩教授について その1

ひとつの政党に心底期待し応援したいという気持ちになったことはこれまでなかった私がこの年齢になって初めて応援した「れいわ新選組」に対する気持ちをここらで少し書いてみたいと思います。

 

「れいわ新選組」の代表・山本太郎は私の世代(50代後半)にはかつてテレビ番組で奇声をあげて奇妙な踊りをしていたという印象が最も強い人物です。その後の俳優としての活躍は縁がなくほとんど観てこなかったので余計に「変な人」の記憶しかありませんでした。

そのためもあってそんな人物の政治活動に強烈に惹きつけられてしまう日が来るとは想像もできませんでした。

山本太郎氏の政治活動は彼がいつも目立っていたこともあって知ってはいましたが相変わらずはっちゃけてるな、という感じでした。面白いし嫌な感じではないけれど無茶を通す変な人を遠くで眺めていたのです。

 

そんな山本氏が2019年の参院選で「れいわ新選組」を立ち上げ怒涛の選挙活動を繰り広げる波を起こした時期、私の目は次第に変わっていきました。

地方のさらに小さな町に住む私は彼らの活動を実際に見ることはありませんでしたしドキュメンタリー映画『れいわ一揆』もまだ見ることはできずにいますが、あの時期私は心底山本太郎の活動の魅力にぞっこん惹きつけられていましたし彼が日本社会を変えてくれるのではと期待していました。

その後、現実にふたりの候補・舩後、木村両氏参議院議員として送り出し、障害を持った二人が参議院に車椅子で入れるようになったことは感動でした。

 

しかしそれから「れいわ新選組」が話題になることが少なくなっていきます。私自身は山本氏の次の活躍をじっと待つしかない、という心境でしたが今にして思えばこの時点で安冨歩教授をなぜもっと早く検索して知ろうとしなかったのか、と悔やまれます。

私は「女性装の大学教授」という触れ込みにはそれほど驚きがなかったのです。もしここでミーハーな興味を持っておけば、と今では思うのですが。

私が安冨歩教授に強く惹かれたのは「大西つねき氏の「命の選択」発言で多くのれいわ&山本支持者からの激しい反発」に「おまえも選択したろか」などと返事していたことからでした。

 

大西つねき氏には安冨教授より先に興味を持っていました。というのはちょうどデイブ・フロムのラジオ&YouTubeを知ってそれに大西氏がゲスト出演していたからです。

頭が良くて面白い大西氏が「れいわ」の一員でもあったと認識してより好感を持った後に「命の選択」発言でれいわ支持者から反発された時、山本太郎が上手く事態を解決できなかったことが最初のショックでした。

そして大西氏の除籍。

私も大西氏の発言を聞いてみましたが除籍にしなければならないとは私は思いませんでした。

しかしこの状況になったことをどう判断すればいいのか、私にはまったくわからなくなってしまったのです。

その時読んだのが安冨歩さんの一連のツイートでした。

私は事態を把握したくて教授の言葉にすがりました。

安冨さんは(私が見たかぎりでは)直接的な言葉を使われてはいませんでしたが、論語を用いて大西氏を擁護したように思えました。

そして大西氏を罵倒する人たちにきつい一発をくらわしているように感じました。

この時初めて私は安冨歩氏に興味を持ったのでした。

 

続く