話題の本作やっと観ることができました。宮台真司さんから聞いた解説もあって期待もしていました。結果、飛び抜けて大好きとは言いませんが非常によく考えて作られたドラマだと思いました。
話題になっていた頃、自分が見ているツイッターではかなりの悪評でした。
「女性蔑視が酷すぎる。見てておぞましい」という嫌悪が主なものでした。
本作はまさしくその部分を描いたものです。
本作は現代日本社会の醜悪を映像化したものなので「女性蔑視が酷い」と感じたのはそのまま現代日本社会が女性に対して示してきたものだからなので当然のことなのです。
1980年代から日本社会で起きてきた怖ろしい事件を「一つの家」に集約していった作品です。冒頭で「映画よりも現実のほうが恐ろしい」というのは本当でしょう。
ところで日本家屋というのはどうしてこうもせせこましいデザインになっているのでしょうか。
狭く貧しい日本家屋の作りはそのまま日本社会の構造にも思えます。
ドラマの案内人が荒川良々さんなのはとても良かったと思います。