戦後のノルウェーで、ドイツ兵との混血児を養子として育てるゲーム『my child lebensborn』。自分の子供が売国奴として学校で虐められ、周囲の住人にさえ差別され、何もかも辛すぎるゲーム。だが何より辛いのは、これが本当にあった歴史ということ。一人でも多くの人に遊んで欲しい。 pic.twitter.com/WTfDILPic4
— Jini | 著書『好きなものを「推す」だけ。』 (@J1N1_R) 2018年11月4日
先日、このツイートを知りました。
私はゲームというものをほとんどやらない人間なのですが(今まで数えるほどしかしたことがないです)このゲームの紹介が気になって見過ごしてしまうことができませんでした。
ナチスドイツがその当時純粋なアーリア人を残すためにドイツ男性と金髪碧眼が多い北欧の女性の間に子供を作っていった、という歴史的事実を私が知ったのは最近のことでした。
その子供たちがどんな悲惨な状況の中で生き抜いていった、あるいは死んでしまったのかは知らないままだったのです。
こういう話を聞くと「まったくナチスドイツは恐ろしい」という感想は日本人の間にも起こりますが、そのナチスと日本が同盟していた事実もまた歴史的事実なのです。日本人もまた国民の純粋性を高く謳う思想を持っていましたし、今もまだ持ち続けているように思えます。
最近でもよく聞く「あの人は純粋な日本人じゃないから」という台詞があります。
また「日本人は単一人種から成立している珍しい国民」だとか「純粋な日本人でなくなるのは怖ろしい」などという言葉が何の疑問もなく使われたりしています。
こうした言葉が当たり前のように使われてしまうことがどういう歴史を生んでしまうのかをよくよく考えなくてはなりません。
またこのゲームのようにそうした思想から生まれてしまった子供たちを憎悪し差別してしまったのは何という悲しい歴史なのでしょうか。
その子供たちに罪はないのです。
しかしそうした思想が悲劇を招いてしまいました。
どちらの歴史も繰り返してはならないのです。
こうした思いを噛みしめながらゲームをしていきました。
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絵柄もよくある日本のそれではないから落ち着いてゲームをすることができました。
しかし内容は説明にあるとおりとても辛いものでした。紹介してくださった方がすばらしい文章で書かれておられるのでそちらをリンクします。是非お読みください。
ここにも書かれていますがこのゲームの凄い着眼点はゲーマーが被害を受けた子供になるのではなくその子供を育てることにした「養親」になることです。
「この子を守るにはどうしたらいいのだろうか?」
それはゲームの中、戦争中だけではなく今現在でも考えなくてはならないことです。
このようなゲームが存在することを教えてくださったJiniさんに感謝するばかりです。
ありがとうございました。
ツイッターは長短さまざまな批評がありますが、こうした情報はリツイートという形で出現しなければ普段ゲームをしない人間には知りえないことでした。
私は一度うっかりして失敗してしまいました・・・ゲームだからこそ笑い話で済みますがこれが現実で会ったら取り返しのつかないことになった、ということです。怖ろしい。それに何度となく心を傷つけてしまいました。これが実際の子供だったら・・・・。
どうぞ皆さんこの子たちを守ってあげてください。