ガエル記

散策

『雲を抜けた月のように』イ・ジュニク

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イ・ジュニク監督作品アマプラにあるのを発見。うれしい。

しかも韓国の歴史ものを観たいと思っていたので一石二鳥の喜びであります。(鳥はかわいそうだが)

 

ネタバレになりますのでご注意を。

 

 

 

本作より5年前に製作された『王の男』と比較すれば華やかではないけれど、旅をするふたりの男、という関係に似通った好みを感じました。

成人前ゆえに髪の長いきれいな顔立ちの若者と荒くれ者の年長者という組み合わせも同じですし。

『王の男』で盲人の芝居をし最後には本当に盲人となってしまうのがチャンセンですが本作では最初から盲人として登場するファンが若いキョンジャを導き導かれます。

キョンジャは身分の高い男の子供ではありますが庶子であるために蔑まれています。こうした設定も監督の好みと感じますし私もおおいに共感します。

 

先日『ハイヒールの男』で見惚れたチャ・スンウォンが本作では冷酷無比な敵役モンハクとして登場し韓服姿を堪能させてくれました。

私が見たいと思っていた韓国歴史風俗をしっかり見せてくれ楽しませてくれました。

妓生の場面もよかったです。

 

イ・ジュニク監督作品もっと観られるといいのですが。