ガエル記

散策

『月に咲く花の如く』その8

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ネタバレしますのでご注意を。

 

 

ところでこのドラマに出てくる男性で私が一番好きなのは周老四です。

見かけもですが人格といい知識といい物凄く感心します。女性では周瑩ですから周親娘にぞっこんなわけですw

ふたりの明るいたくましさ軽やかな根性、というのは日本の物語ではあまり見られない気がします。こんなに飄々と人生を歩いていく姿を見ているだけで嬉しくなります。

 

一方貝勒の支配下に置かれる人々は鎖に繋がれた奴隷となってしまいます。

貝勒の手下・杜礼明の差し金で娘を嫁がせるのを躊躇うことになった胡志存。その杜明礼と忠実な子分(?)査坤は貝勒の下で働くために宦官となっています。

杜礼明は胡咏梅から好意を感じながらも結婚を言い出せないのです。

沈星移は周瑩と渡り合えるほど自由奔放な青年ですが父親である沈四海は杜礼明を通じて貝勒に忠誠を誓ってしまいました。このことはきっと後々禍根を残すのでしょう。

そして周瑩はまだ気づいていませんが貝勒は彼女にとって最愛の呉聘とその父の仇です。巨大な闇の権力が周瑩の大切な人たちを殺してしまったのです。

その巨大な闇の権力と戦っていくのが周瑩とその父・周老四なのです。

 

さて物語は続きます。

呉遇などは周瑩の敵ではありませんでしたね。赤子の手をひねるがごとく(この例えはかわいそうでいやだ)簡単に呉遇はひねられしかも周瑩に「一緒に帰って呉家を立て直しましょう」とまで慰められますが呉遇は同意しないまま去っていきます。

迪化の旅は大成功で周瑩も沈星移も余った綿布を売りさばくことができました。

 

涇陽に戻った周瑩は綿布から洋布への移行を改めて意識します。

ところが織布局の責任者となった趙白石が胡家と沈家から投資を確約してしまったため周瑩はつまはじきになったことに気づきます。(いくらなんでもこれはあり得ない気もしますが融通のきかない趙氏ならではなのでしょうか)

しかし西洋化に反対している貝勒の力がここで及び、杜明礼の働きかけでせっかくの投資確約を胡家と沈家は辞退することになるのでした。(これがあるからダメってことですよ)

再び可能性を感じた周瑩ですが20万両という大金の出資を西家・中家に反対されしかも呉家当主の座を追われてしまいます。

そこへ来たのが迪化のトゥー・アルダンでした。20万両を周瑩に贈る代わりに結婚してほしいというのです。

しかし周瑩は「私の心は呉聘と共に土の下で眠っているの」と言って断ります。

周瑩を奪われるかもという心配が功を奏したのか西院・中院は20万両の出資を決意するのでした。

 

いつも明朗な周瑩が呉聘への愛情を語るのがしんみりしてしまいます。

そしてOP/EPで流れる呉聘との仲睦まじい場面がより悲しく胸を打ちます。

始まった時はこの映像がこんなに悲しくなるとは思いもよりませんでした。

呉聘の笑顔がとても良いんですよね。

しかし気になる映像も一緒に流れる・・・。えええ、これっていったい、っていう。

歌でネタバレするのどうなんだろう。

 

とにかく周瑩の明るさも一途さも素晴らしい。最高のヒロインです。ここから先も楽しみですがとうとう中盤も終わりに近づいてしまうのがもったいない。