もしや第二話で視聴終了決定するかもと不安が大きかった『SonnyBoy』第二話視聴終えました。
結果かなりいいのではないかとちょっと安堵しています。
とはいえ先週第一話を見てそれから楳図かずお『漂流教室』を読み漁って大感動し人生観が変わったとさえ思わされました。
すべては『SonnyBoy』第一話が興味を覚えさせてくれた運命でそれだけですでに感謝しきれないほどです。もしこのアニメがなかったら一生『漂流教室』を読まなかったか、もしくは数年後もしくは70歳すぎてから、なんてことになったかもしれません。
『漂流教室』未経験であれば本作アニメは生ぬるい設定展開に思えるかもしれませんが楳図氏が約50年前にあれほどハードなサバイバルマンガを描き上げたのですからそれを超える過酷なサバイバルは発想できないでしょうし、そっくりに真似しようとしても「やっぱり『漂流教室』に比べたら云々」と比較されてしまうしかありません。
それならすっかりイメージを変えて、つまり水・食料もなく生き延びるために殺害しあう、という初期設定は変えてしまい別の方向性の物語にしたほうが良いと私も思います。
もちろんこのアニメ作品がこの後どんな展開になるかはまったくわかりません。それでも第二話まで観た感じでは私はかなり期待しています。
昨日の記事で私は、楳図かずお氏は『漂流教室』で未来への予測の中に自らも体験し苦しんだに違いない戦争中の子どもの苦難を織り交ぜて描いたのではないかと書きました。
それならば戦中戦後の困難を知らずに育った世代が描くならその苦難はまた違うものになるはずです。
飢えや暴力描写はどうあがいても楳図氏の体験・知識には及ばない、それならば別の描き方があるのではないかと本作創作者は考えたのではなかろうかと思うわけです。
『漂流教室』の最初からぶっ飛ばしていく過酷さ、苛烈さと真逆ののんびりしたサバイバル、さてどうなりますか、楽しみです。