アマゾンプライムにて鑑賞中。
レビューにはSFマニアの方々が酷評しておられますね。
まだ見始めたばかりで自分自身どう思うかはまだわからずですが(先日の件もあり)今のところなかなか面白いです。
ルトガー・ハウワー、リチャード・ドレイファスとSFファンならまずは挙げたい名前が筆頭に登場してきます。『ブレードランナー』『未知との遭遇』ですね。
以下ネタバレですのでご注意を。
実は私は『スタートレック』は自慢するほどには知らないのですがそれでももちろんTV放送を幾つかは観ています。
数多くのSFアイディアを示唆してくれた作品ですが私は本作に登場する「注射」に憧れました。当時見ていた子どもたちは皆そうだったのではと思います。なにしろ服の上からで大丈夫だし針を刺すという野蛮なことなしに薬品を体内に注入できる優れものなのです。
これだけはできるだけ早く実現化してほしいと願いました。まだ無理みたいですけども。
そうしたSFアイディアだけではなく本作は人種差別を除く意識も見せてくれました。
TVドラマで黒人女性がこんなにも活躍したのは初めてだったとのこと。ウフーラは堂々とした美人で知的でかっこよかった記憶があります。
ここでの説明はありませんでしたがアジア人としては日系アメリカ人のジョージ・タケイ氏がカトウ(英語版ではスールー)という乗組員だったのはなんといっても誇らしかったです。
しかしその後SFに限らずアジア系アメリカ人がそれ以上の活躍をしているのかといえばそうは思えませんね。アフリカンの躍進にはとても及ばない。別に日系でなくてもいいのですが中国系でも韓国系でもそれ以外のアジア系でもそれほど活躍できてはいません。これはいまだに不思議でもあります。
次に大御所『2001年宇宙の旅』を挙げ次にこれに異を唱えるダーティスペースが並びます。
『エイリアン』は最も好きなSF映画の一つです。
その魅力の最も大きな功績はギーガーのクリーチャーデザインによるものです。それは揺るがせません。
次に紹介されたジョン・カーペンター『ダーク・スター』は未観賞なだけでなく知りませんでした。
カーペンター監督が『2001年宇宙の旅』に物申す映画と言っているのが面白い。しかしレビューでは「駄作」?と書かれています。気になりますな。
次の『ファイヤーフライ』というテレビドラマも未観賞まったく知らなかったですが日本ではほとんど見る機会がないようで当然でした。
宇宙西部劇というカテゴリです。少し観たい気もします。
〝火星三部作”著者キム・スタンリー・ロビンスン(未読・未知)は火星を人の住める惑星へと変えるアイディアをフランク・ハーバート『砂の惑星』から触発されたと語ります。
アーシュラ・ル・グウィン『闇の左手』やっと知っている作品登場。
砂の惑星ならぬ氷の惑星と表現される架空の世界。
ここで描かれるのは地球人にとって極限と思われる厳しい環境だけではなく男女という性別への疑問でした。
この「性別」という題材は男性作家よりもはるかに多く女性作家によって描かれてきました。
日本でもこの題材は男性作家はあまり取り上げず女性作家によって多く描かれています。
男女の性が変化するものであったら、というアイディアは男性にとってはあまり好ましくないものであり女性にとっては魅力的なものだということなのです。
しかし地球上においても男女の性が入れ替わる例は多々ある事実です。
それが当たり前である惑星があったら、という話です。
『アバター』なんとなく日本では大ヒットはしなかった感がありますが私はとても好きな作品です。
かなり人間に近いデザインだと思えるのですがそれでも日本人には受け入れがたい人間デザインだということなのでしょう。
日本では異世界転生というジャンルが非常に人気ですがその内容はほとんど自分たちの世界と変わらない価値観である、というのが条件のようです。
あまり異ならない異世界でなければ転生したくないのです。ヒロインが爬虫類だとか植物だとか岩石を模していたら嫌だからという軟弱安直な異世界です。
そして『スター・ウォーズ』
誰が何と言おうと最も好きなSF映画です。
日本公開当時スピルバーグの『未知との遭遇』は本格SFだが『スターウォーズ』はくだらないドンパチもの、という評価でしたが私は圧倒的に『スターウォーズ』が好きでした。この気持ちは今も変わりません。
というか『未知との遭遇』は好きじゃなかったんですね。なぜかスピルバーグの良さが私はあまり理解できなかったのです。
今ではスピルバーグ映画の良さも少しわかるようになりましたしその二つを比較するのは馬鹿々々しいと思います。
『スターウォーズ』ですべてが変わった、それは真実です。