てなわけで『時光代理人』観てみました。中国製アニメという以外には予備知識無しでの鑑賞です。
中国製アニメには凄い期待もあって今まで幾つかちょっと見したものの観続けることはなかったのですが本作で一気に惹きこまれました。
絵柄としてはなんというのか?やや懐かしく感じられるような古めのキャラデザインです、というか現在日本アニメと比較すると全体的に古く拙く感じてしまうのは確かです。
しかしそんなことなどどうでもいいくらい魅力的なアニメなのです。
最近の私はアニメを観てもワクワクドキドキできないし何度も繰り返して観たいと思うこともなくなっていたのですが久しぶりにそんなトキメキを感じたのでした。
いったいこのアニメのどこにそんなに惹かれているのでしょうか。
まだ一話目ですからそれは予感としか言えません。が、物凄く期待しているのだけは確かです。
主人公の2人組。
トキ(程小時)とヒカル(陸光)
トキは黒髪のドジ男子でヒカルはクールな白髪といういかにも思いきりBLパターンなのですがなぜかこれがちっとも嫌いと感じないのは私がすっかりぞっこんになっている証拠なのでしょう。
絵柄はやや古めかしいとは言ったものの脚本演出はそうではありません。
第一話にありがちの主人公たちの出会いという説明が続いてうんざりすることがなくすでに話が始まっていて進行していくのが心地よい。
その反面物語に関わる若い女性エマの両親の深い愛情に思わず涙してしまう感性も詰め込まれていてそのブレンド具合がたまらないのです。
もうひとつは日本アニメにあふれる度外れな暴力性がないことです。
現在日本アニメはどれくらい過激な暴力表現をするかの競争に陥っているようにも思えるのですが本作はそうした方向性に行くのでしょうか。
私自身暴力作品がもともと好きではあるのですが現在日本アニメあまりにもそちら方面に偏りすぎていると懸念せざるを得ません。
自分も好きな『進撃の巨人』にも恐ろしい暴力無しにはいられませんし大人気の『鬼滅の刃』『呪術廻戦』他血まみれ血しぶき肉飛びの暴力が日本のアニメの原動力になっています。それがないアニメならエロが目的となる。
しかしそうした目的ではない作品となるともうはっきりと低視聴率低評価となってしまうのです。
本作はたぶん今の感覚でいえばBL志向であるのは確かなのでしょう。
時間を題材にしているのは日本でヒットしている『東京リベンジャーズ』とも重ねられますがその表現はかなり違うと感じます。
私としては比較できないほど本作のほうが好きです。
背景も優しい描写でとても良い。
なにもかもちょっと夢中になりそうな予感です。