久しぶりに岡田斗司夫ゼミをとりあげますがもちろんいつも見てというか聞いていました。(というか最近一年前の岡田ゼミに関する記事がいきなり爆アクセスされて驚いたことがあったのですが、いったいなぜだったのか)
普段の岡田さんの話は映画やアニメやSF系についてのものが多いのですが時折こうした社会学的な分析による未来予想があるのが楽しみです。
これまでも岡田さんは性格を四分割した考察など様々な人間分析がありました。
今回の『いいひと』戦略というのは先日発信された「これからはホワイト社会になっていく」という岡田氏の未来予想を基盤にそれならば我々はどう生きていけばいいのか、という考察の展開になっています。
この「ホワイト社会」という言葉は先月の岡田氏動画の「ホワイト革命」で言及されていたものです。
ざっくりいうと、というか自分の理解ではこれからの社会は「良い人でなければ生きていけない、生きていく資格がないという社会」になる、ということでしょうか。
まあ「ホワイト革命」といってもある日暴動が起きるわけではなく次第次第に「良い人になるべく変わってきた」ということなのでしょうがここ最近急激に加速してきた、のかもしれません。
これは女性よりも男性のほうがより過激に感じられるのではないでしょうか。
つまりちょっと以前には許されていた体罰やセクハラ・パワハラなどのハラスメント、男性特に有名人の浮気などのスキャンダル、差別発言、いじめなどといったもので人格を疑われ辞職に追い込まれ人生が狂ってしまうほどになってきた事実が続けざまに起きています。
不倫とか不潔さとか、女性だったら昔からアウトであっても男性はそういうものだから、と許容されたことでもそうではなくなってきたわけです。
ここで岡田氏が推奨している「いいひと戦略」というのは「真実の善人になれ」ということではなく「ぱっと見他人からいいひとに見られるようなふりをしましょう」ということでありむしろ「真実の善人にはなるな、大変だから」という意味でもありますw
なので聞いていると「人間として最低なやつじゃないか」とコメントが入るほどなのですがあくまでもこれは「いいひと〝戦略”」なのだということなのですね。
そして岡田氏の考察は様々な事実からも人々が「へイトよりリスペクト」を好むことが観察されることに導かれていきます。
つまり悪口ばかり言っている人は嫌われ、賞賛する人は好かれる、ということでこれもある意味逆から見れば恐ろしいことにも思えるのですが現実の社会の人々はそういう方向性にあるということなのです。
氏は実際に悪口ばかり発言している政党が次第に支持を失っていることを指摘します。
私自身最近YouTube「一月万冊」をまったく観なくなってしまったのもそれが原因です。一時期はかなり観ていたのですが。
仲良しだけで集まって悪口を言う毎日を繰り返しているのを観続けるのは少し前にやめました。ご当人の方々にその無意味さに早く気付いて欲しいとは思います。特に安冨教授はもったいなく、もっと発展する考察をされてほしい。清水氏の方向性は危険に思えてきました。今となれば烏賀陽氏は早めに脱出されてよかったのでしょう。
と流れてしまいましたが自分の価値判断も岡田流ホワイト社会の基準にのっとっていたのだな、と気づかされた一例でした。
とにかくこの「ホワイト社会を生き延びろ!」は物凄い情報量の動画なので一回見て聞いただけではとても飲み込めそうにありません。
岡田氏本人も長い期間での分析だったはずです。
何度となく聞き自分でも考えていきたいと思います。