『時光代理人』どの話も人間関係、親子や友人・恋人などの深い愛情を題材にしているのは中国作品ならではなのか、悲しい話でも暖かさがあります。
これは日本・韓国ものなら憎しみ・嫉妬・復讐などが描かれるような気がします。それもまた面白いかもですけどね。特に韓国ものの復讐は強烈ですからwいや好きです。
とはいえ今回の話は子ども失踪です。子がいない若い頃に観たなら単純に面白いと思えますが経験したものにとっては実感として苦しくなってしまいます。
ネタバレしますのでご注意を。
夫婦で営むミルクティーショップ繁忙時に幼い息子が突然いなくなってしまう。
トキとヒカルは前回の事件を引きずっていて仲間割れしていたがそこへ息子を探す父親が訪れ悲嘆にくれる姿を見てふたりは心が動く。
やっぱり肉親の嘆きを見てしまうとトキは冷淡ではいられないのですね。この優しさを描くこの作品に惹かれてしまうのですよ。
息子を失っておかしくなってしまった妻に優しい夫さんの描写もほろりとします。
今回はいつもの写真ではなく動画の中に入ってしまうという新しい試みです。
写真の世界に入り込むトキはカメラの使い手になってしまう、という仕組みなのですが今回動画を取ったのは設置カメラだったためトキは自分自身の姿でその世界に出現してしまいます。
そのため過去の世界であり得なかった「三年前のリンと出会う」というミスをしてしまうのですが・・・。
ドウドウを連れ去った人物も観ることができて、いったいどのような展開になるのでしょうか。