あまり観ないタイプの映画だったかな。
ホアキン・フェニックスが主演なので気になってはいたのだけどそのままになっていました。この度「ディズニー+」にあったのでやっと観ることに。
なかなか不思議な映画でした。
ネタバレしますのでご注意を。
私はホアキンの兄リヴァーがとても好きでした。あんなに美しい人はそんなにいないと思っています。
その弟であるホアキンは知った時には亡くなったリヴァーよりずっと年上でしかもまったく面影をみることができない外見です。
今観てもとても不思議なのですがフェニックスという珍しい名前がその奇妙さを増すようにも思えます。
本作の中でもホアキン演じるジョニー・キャッシュの子供時代に優秀で優しい兄が事故で亡くなってしまい父親から「お前が死ねばよかったのに」と罵られる場面があって胸が痛くなります。
ホアキンという役者は何かそんな風な悲しみを感じさせるのですが実際の彼はどうなのでしょうか。
私はあの『ジョーカー』でホアキンをやっと知ったという口なのですが『ジョーカー』での悲しみと本作での悲しみとがホアキンの顔というか佇まいにあまりにもぴったりに思えてしまいます。
『サイン』ではちょっとだけ剽軽な場面もあるので救われますが。
見ていて大好きになるわけではなくどことなく怖い感じすらしてしまい、映画だからこそ怖いながらも観ていられる気がします。現実にいたら逃げてしまいそうです。
映画の最後ごり押しのプロポーズで結婚し、結果真面目な生活を送り幸福だったということなのですが私だったらやっぱり怖いかなあ。ジューンさんは強くて立派です。