ガエル記

散策

『ベルサイユのばら』アニメ その2

エピソード24まで鑑賞。並行して原作マンガを読みついでに外伝『黒衣の伯爵夫人』まで読んだりしています。とはいえこの外伝も大昔に読んでいて強い印象を持っていました。

 

オスカルの美しさ気高さ、アンドレとの強い絆深い愛情に何度読み返しても涙があふれてしまいます。

しかし現在の感覚はこの激しさを訝しむのも確かです。

今の日本社会に住む私にはこの作品中の平民に気持ちを重ねることが容易いですがオスカルの出現はあり得ないのです。

思えば現在は多くのヒーローものもかつての絶対的正義の信念で作られたヒーローではなくなっています。

 

今はオスカルの登場を待ち望むのではなく地道な対話で世界を変えていくことを目指すしかないのではないでしょうか。

 

腐りきっていく社会の中で誰かが革命を起こしてくれないかと願ってしまうのですが実際には誰もオスカルにはならないし革命も起こせないのです。

それは間違ったことではないのかもしれない。

今の言葉でいえば「誰もエレンにはならないし地ならしも起きない」ということです。

そしてそうであってほしいと私は思っています。

それでも社会は変えていかなければならない、少しでも良い方向へ。

 

しかしオスカル様はかっこいい。