ガエル記

散策

『如懿伝 〜紫禁城に散る宿命の王妃〜』23

79話まで鑑賞。

最もむかむかするパートです。

 

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

 

 

命懸けで皇后を守った凌雲徹の行動を見た皇帝は激しい嫉妬に燃え上がる。

ここは確かにその通りなんだよね。皇帝は自ら皇后を如懿をかばい守るべきだった。

しかしどーせ「皇帝は我が身を尊ばねばならぬ」的なガードがあるために愛する女性を守り切れなかった。とはいえ女性なら捨て身で自分を守ってくれる男性に惚れるのは当然。すなわち皇帝はここで如懿が自分の男性としての価値を値踏みしたに違いない、と思ったわけです。

けどここで如懿が皇帝に抱きついて「やはりあなたが皇子を守ってくださった」と言えばよかったんじゃないかな、とは思うのですよ。だってそれはその通りだしね。自分では息子を守り切れなかったのも事実で皇帝が駆け付けたのは事実だし。我が子の安全のために「よかった、あなたがいて」というのは確かだと思うんですが。

が、とにかく如懿の心はそちらにはいかなかった。

そしてその後如懿の気持ちと行動で割を食ったのは凌雲徹です。

これも本当に如懿が彼を愛していたのなら彼を守るため徹底的に好意などないと演じきったはずですがそんな気持ちはないために却ってゆるい態度をとってしまったのです。

一方凌雲徹は本気で如懿を想っていた。ためにこの場所から逃げ出そうともしなかったのです。

この物語は結構おかしいな、と思うところが多いのですがしかし現実でも「なぜそんな」ということはままあるとも思う。

 

そしてこれは現実ではあまりないかもの方向へと進みます。

 

嫉妬の鬼となった皇帝は凌雲徹を去勢し宦官にしてしまうのです。

やはり皇帝は凌雲徹の「男らしさ」に嫉妬した。ためにその男性をもぎとってしまったのです。

これはその前に寵愛した寒香見に不妊薬を飲ませたのが如懿だったからという布石があります。

「お前が私の愛人を不妊にするなら俺もお前の愛人を不能にしてやる」としっぺ返しをしたのです。

なんかもうどこまで心の狭い男なんだこの皇帝。ちっちぇえ。

 

その後いつもの炩妃と進忠の悪だくみコンビによってさらに皇帝が嫉妬するような餌が仕掛けられまんまとはまった皇帝は怒りのあまり凌雲徹を拷問で殺害しようと決断します。

 

如懿が追いつめられていく様に耐え切れなくなった海蘭は自ら凌雲徹に窒息の刑を処す。