ガエル記

散策

『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その6

(優美な皇后様。大好きにならずにおれません。ちょっと松坂慶子さんを思わせます)

 

確かに面白いです。

よくもこう次から次へと知恵が回るものだと感心します。

私的には清朝のコナンと名付けたいですね。

 

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

皇帝・皇后・皇太后に敬意を持ちつつも彼らの権威を利用して敵をやっつける。

日本でもこうしたドラマはありますがここまであからさまに徹底的に成敗してくれる、しかもそれが一介の女官だというのが痛快です。

 

しかしやはり気になるのは瓔珞が『如懿伝』での最大の稀代の悪女、毒婦である令妃になるということです。

この二作品は同じ皇帝の後宮を舞台にしていますから登場人物や物語は重なっています。

令妃となる瓔珞(衛嬿婉)は皇后の側に仕えます。この設定も同じですが受ける印象はまったく違う。

『如懿伝』は如懿=嫻妃が主役なので後の令妃は敵ですが本作を観ていると嫻妃の存在感の無さ。

逆に言えば主人公というのは見方次第ということなのでしょう。

 

嫻妃がこの後皇后になるのは史実なわけですが令妃の描き方がどうなっていくのかわくわくせずにはおられません。

私と逆に本作『瓔珞』の後で『如懿伝』を観たという経緯の人はどのような感慨を持つのか、気になるところです。