続けます。
8月。
かなり忙しい月でした。
前半以上先月からの『宮廷の諍い女』にはまっていたのですが
その後庵野『流星課長』は無視して
いきなり「安室の女」になってしまうという奇妙な展開に。
安室透、どうして女の心をつかむのか???wwww
色黒金髪というのも確かに謎めいています。
同時に伊丹十三作品に没頭。
伊丹作品の凄さはすでに知っていたものの再鑑賞と初鑑賞しました。
今回特に感銘を受けたのは初鑑賞だった『静かな生活』でした。
この作品を知ったのは大きかった。素晴らしい映画でした。
9月。
今敏初鑑賞月間でした。
『パプリカ』は観たもののなぜかそれ以上はまらなかったこの有名なアニメ監督作品を観ていってその理由がよくわかりました。
技術は素晴らしくても女性蔑視の題材や思考にまったく共感できないからです。
この点は日本アニメファンの多くも同じみたいなのがちょっと笑える。
多くの日本人にとってもあまりにも古い価値観というのでしょうか。
外国では高い評価をされているのは「日本人監督だから女性差別は仕方ない」というバイアスがあるからでは?と考えてしまいます。
『パーフェクトブルー』は当たり前ですが『千年女優』も気持ち悪い作品でした。
そして9月をほぼ占めたのが『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』です。今年は本当に中国ドラマ観賞で占められていたのだと言えましょう。
『如懿伝』の時に書きましたが同じ題材でまったく真逆の善悪が描かれます。
つまりは『エイラク』のほうが一般に伝えられる正史というべきなのでしょうか。一方の『如懿伝』はこの人物像を逆転させたという破格なものでした。
しかし『エイラク』の面白さは確かに『如懿伝』を超えていると思いました。
やはり立身出世ものは痛快です。
惜しむらくはラストパートです。作り直せたら、と思うほどです。
その後の夏目慎吾監督『四畳半タイムマシンブルース』楽しかった。
細田守監督『竜とそばかすの姫』がっかりだった。
そしてまた中国ドラマw『尚食』に入っていきます。これは珍しく日本での放送進行中での鑑賞です。現在12月31日もまだ途中です。
『エイラク』スタッフ&出演者が再集結という触れ込み。
確かに楽しく面白いのですがこれも最初の下働き部分はとても良いのにラストに近づくほど落ちてくるという現象も再集結です。
なんなのでしょうかね。
タイトル『尚食』の美味しそうなご馳走も最初は凄かったのにだんだんなくなってきてw
前と前々の皇帝の時のほうが美味しそうでしたよ?
月末。ついに『君の名前で僕を呼んで』観ました。良かったです。
10月。
記録を見るとこれっというはまる沼が見つからずにうろうろしていますw
中途半端に観ては止めるの繰り返し。辛い時期だったようです。
なんとか『水星の魔女』と『チェンソーマン』アニメが始まり助けられました。
それ以外では『キャシアン・アンドー』を観れたのはよかった。
そして意外にも考えさせられたのが何となくテレビ放送で観た『フットルース』
「大人たちは子どもを縛り付ける。もっと自由に生きたいのに」と踊りだす80年代の若者たちと厳格な大人たちという図式は今は失われています。
現在は身勝手に踊り狂う大人たちと厳格に生きるしかない子どもたちという図式なのですから。
しかし結局権力は大人が持っている。今の子どもたちは踊る大人たちを眺めて見えない未来を憂うしかない。現在の『フットルース』では大人たちが踊っています。
ウクライナ・ロシア戦争が始まってから読んだ『戦争は女の顔をしていない』
あまりにも皮肉すぎる。あれほど戦争を呪い平和を望んだ国が自分たちの中で戦争をしている。もうナチスドイツはないのに?
11月。
『銀河英雄伝説』(旧作)と『Ζガンダム』を経てからの『君、花海棠の紅にあらず』
今年は中国ドラマ一辺倒だったのですねえ。
本作も『エイラク』スタッフでした。
ラストはこれも少し疑問符気味ですが最高に素晴らしい大好きなドラマになりました。
こんなに最高のドラマばかり観させられると中国ドラマから逃れられない気がします。
アニメでも『時光代理人』が特別賞なのですが(私的に)同じブロマンス物語でどうしても好きにならずにいられないのです。
12月。一年経ちました。
『君』を観てからの『戦闘妖精雪風』これもブロマンスSFでした。
続いての『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
これもある意味のブロマンスでしょうか?いややはり疑似家族もの、というべきなのでしょう。
主人公の少年は実の家族を失い、敵の中に家族愛を見出したのです。
そしてその後『罪の声』に失望してからの『星の子』を出だしとして大森立嗣監督にはまりました。今もなお鑑賞中です。
大森監督には『ゲルマニウムの夜』で傾倒していたのですがその後あまりはまらずにいました。
しかし今回『星の子』鑑賞で再燃。観る毎にその才能と思想に共感しています。
日本映画には日々失望していますが大森立嗣監督はわずかな光の一つです。