ガエル記

散策

『Ⅹファイル』その3

『Ⅹファイル』といえば日本では説明に「超常現象を扱った」と出てきます。

「超常現象」は「パラノーマルフェノミナン」と英訳されます。この言葉から連想されるものはオカルト的霊的なものですが『Ⅹファイル』はむしろ現実的に進行していきますし、基本が「妹を宇宙人に誘拐された」なので本筋は「宇宙人」「地球外生命体」であり宇宙もしくは地球外から来た「なにものかとの接触」なのです。

これはオカルトというよりは非常に現実的な事柄に思えます。地球外生命体には私はオカルトを感じないのですが。

『Ⅹファイル』を全部見たわけではないので絶対的な評価はできないのですが本作で最も印象的なのは第一シーズンの第3話「スクィーズ」ではないでしょうか。今回再鑑賞していてもその他の話はうろ覚えだったのに「スクィーズ」だけは強烈に覚えていました。

この「スクィーズ」も単なるオカルトとは言えないものがあります。

アラスカでの寄生虫の話、野人の話、”ゴースト”を持ってしまった機械の話、スペースシャトル打ち上げの話、体外受精の話、など奇妙ではあるけどむしろリアルな話に思えてなりません。

 

「超常現象」を扱ったドラマは理詰めをしない感覚的なものが多くなっていくほど飽きてしまう傾向があるのではないでしょうか。

より現実的にするほど物語は面白くなるのです。