ガエル記

散策

『ベター・コール・ソウル』その7

人生はままならないなあ。

 

良かれと思ってやったことが悪い方向へ導いてしまう。

 

どうなんだろう。

これを観ているとそもそもジミーはチャックと離れていればチャックの世話を焼かないでいればとも思います。

しかしジミーはだからこそジミーなのでしょう。心底優しくて人を見捨てては置けない人なのです。

とはいえだからこそチャックはジミーが憎くてしかたない。

皆がジミーの優しさに惹かれているからです。

昔はよくこういう「お人よし」が描かれていました。悪さをしても失敗をしても「お人よし」だからなぜか憎めない、という人物が。

一方チャックは頭脳明晰で仕事ができますが「お人よし」ではない。「正義」の人だが「お人よし」ではない。

「正義」と「お人よし」はイコールではないのだね。むしろ相いれないものなのだろう。

 

 

それにしても。

 

平穏に生活できるのはほんとうに幸福なことなのです。

 

 

が今は本作のとんでもなく怒涛の波乱万丈を楽しむのみ。