おもしろいなあ。ここまで面白く思えるとは想像もしてなかった。
ベスの魅力にはまってしまいました。
天才少女というジャンルの作品は数えきれないほど存在するのでしょうがここまで女性としての生き方に深く入り込んでいくことはなかったのではないでしょうか。
まだよくわかってはいませんがこの物語が完全なフィクションだというのも逆に驚きでした。なんとなく誰かかつていた女性チェスプレイヤーがモデルになっていると思い込んでいたのですがウォルター・テヴィスという小説家の手によるものでした。
失礼ながらテヴィスという小説家の名前さえ知らなかったのですが彼はあの『ハスラー』の原作者でもある上に『地球に落ちてきた男』の原作者でもあるという変わった個性の方なのですね。なんとなく却って納得してしまいそうです。
とはいえこのきわめて現代的な題材と思えた物語が1983年に書かれたものだというのはやはり驚きでした。
昨日までの流れでタウンズに失恋してしまうまではなんとなくすんなり受け止めていましたがその後のベスの生きざまとベニーとの関係性には惚れ込んでしまいました。
まだ途中なのでこれ以降どうなるのか、わくわくと楽しみたいです。