ガエル記

散策

『ドント・ルック・アップ』アダム・マッケイ

文句なしに面白かったです。

政府首脳やマスメディアの反応及び対処は我が国でも同等の疑念がわくところではありますね。

 

とはいえ現在の科学力と国際関係を考えれば本作の主人公たちが望んだ「なにか」は生まれたのでありましょうか。多少の誤差はあれ人間たちは結局ドタバタの中で死んでいくしかない気もします。

なので結局は本作の主人公たちがとった選択しかあり得ない気もします。

 

しかし「我々は最後の最後まで戦う」というのがアメリカ流儀だったのがここにきてなんとなく日本的というのがダメなら東洋的な「なるようにしかならない」「余計なことはしない」という方向へいったのが面白くもあります。

本作はむしろ日本人ならあっさり納得のように思えてしまいます。

もちろん「やれるところまではやった」というヒロインの言葉はありましたがこれまでのアメリカ映画のど根性を考えると思想変わったのかなと思えました。

日本的になってきている?

ブレイキング・バッド』『ベター・コール・ソウル』が「因果応報」を持ち込んでいることからも東洋思想が流行りなのかなと感じました。