カッコいい絵だなあ。
ネタバレしますのでご注意を。
謎の僧侶はやはり無風道人だった。
無風は飢えた百姓たちに金を渡していった。
そして林崎甚助に出会う。甚助から仇討ちの旅をしていると聞き「そういうことはやめにすることですな」と答える。怒る甚助に「じゃが仇討ちなんてこの世で一番くだらんことじゃよ」と重ねて言った。
ひとしきり話した後無風は鞭打たれる百姓たちを指さす。「どう見るね」
「無意味な反抗をするからあのようなことになるのだ」
甚助は武士と百姓は違うもので人には天から与えられたさだめというものがあるはず、と答える。
目の前で次々と殺されていく百姓たち。「ひとりでもすくいたいとは思わんかね」
よく見るのじゃ、殺されていく者の顔をな、と言い残して無風道人は去っていく。
甚助は一人残っていた。「百姓も武士も同じ人間じゃ」甚助は思う「今まで考えてもみなかったことだ」
その時引き出されてきたのは倒れていた甚助を救ってくれた少女おふりだった。
思わず小刀を投げ救おうとしたが、おふりの身体には槍が突き抜けていた。
甚助に怒りが湧き上がる。
「武士の身で土百姓をかばうか」と怒鳴る小役人どもを甚助は斬り捨てていった。
が、激しく咳きこみ血を吐く。
そこへ甚助を取り押さえようと馬に乗った侍たちが駆け付けてきた。
それを見た百姓たちは甚助を見殺しにはできないと囲んでにらみつける。
と、百姓たちを殺そうとした侍たちの首が斬り飛ばされた。
影丸だった。
「武器を捨てろ」影丸は巨大な手裏剣を投げ木を真っ二つにした。侍たちはやむなく武器を捨てるしかなかった。
甚助はよろめきながら立ち上がり刀にすがって歩き出した。
すでにこと切れたおふりを抱き上げるためだった。
「地落とし」
光秀(主膳)は川を背に布陣した。
影丸の指揮で圧倒的な勝利を得る。蛍火は木下藤吉郎に援軍を頼むが藤吉郎は全員退却を命じた。
藤吉郎の退却は正解だった。
影丸の攻撃はすさまじかった。
そしてその描写もすさまじい。圧倒的な画力を見る。
蛍火は織田信長に報告した。
牛の死骸にカラスが集まっていた。
牛は急所をたった一突きで倒されていた。感心した信長が側に寄ると突然牛の腹から槍が飛び出して信長の胸を突き刺した。
そこから出てきたのは無風道人だった。無風は信長の首を刎ねた。
「待てっ」
背後から声をかけたのは織田信長であった。
信長は無風に「ついてまいれ」と声をかける。
信長の狙いは影丸の暗殺だった。
影丸は無風道人の弟子である。
金ののべ棒五千で無風道人はそれを請け負った。
ここから明美の描写が続く。
自由奔放な少女・明美。魚のように泳ぎ着ようとした服があまりにボロなので放り投げ民家にほしてあった綺麗な衣服を盗んで身にまとう。
柿の実を勝手に撮ってはむしゃむしゃと食べ襲いかかってきた追いはぎを軽く倒してしまう。
だが心にはいつも重太郎がいた。
再び地走りに会う明美。
母親から落ちてしまった赤子を救い出す。
人々はその様を見て神様と祈った。
無風道人に「武士と百姓に分かれている限り争いは絶えぬ」と教えられた甚助はさらに影丸に会い会話する。
「しかし武士は武士、百姓は百姓、天から与えられたさだめを破ることはできぬはず」
影丸は答える。「今、世の中は生まれ変わるために古い川を脱ぎ捨てようと呻いているのじゃ」
甚助はそれでも判らないという。戦国武将をむこうにまわし本当に勝つと思ってるのですか?
「人の歴史は闘いの歴史じゃ。与えられた環境の中でその時代でどこまで歩むかじゃ」
ここの影丸のセリフはもう時代劇のものではない。
そしてここに無風道人が現れ影丸の首を斬り落とした。
「アハハハハハ黄金のべ棒五千本」
影丸の首は板に乗せられ信長の元へと運ばれた。その首を多くの人が見物する。影丸の首は笑っていた。
信長も思わずその首に短刀を投げつけた。
そして影丸の首は北門の上にさらされたのであった。
そしてある時その首は消えた。
ところでこの鬼吉と影丸はどうなっているのだろうか。
ふたりは武士たちに見とがめられ鬼吉は韋駄天走りで逃げ出す。
行き止まりに向かってしまうが鬼吉たちの姿はなかった。
鬼吉は仲間の「くされ」に助けられたのだ。
無風道人の黄金のべ棒五千は灌漑事業に使われるものだった。
無風は若い竹蔵と千代を見込んでこの事業を託していた。
さて重太郎はあの時洪水で海まで流され無人島にたどり着いていた。
そこには病に冒された唐人・宗忍性がひとりいた。彼は重太郎に唐忍法波の鼓を教える。
やがて国土に戻った重太郎を主膳・蛍火が見つけるが謎の忍法波の鼓を見せられ主膳は怖れを抱く。

兄の怯えを知った蛍火は明美をおとりにすることを考えた。自ら重太郎に扮して明美を捕えたのだ。

天正五年
かの第一次天正伊賀の乱の火ぶたが切って落とされる前年、伊賀征服の拠点というべき丸山城の築城が神戸の山野に進められていた。
ここに伊賀の住人は一致団結。信長からおのれの地を死守すべく各流派の首領が結集しつつあった。
伊賀地侍の強固な連合組織がここに結ばれたのだ。
そこにあらわれたのが影丸だったのだ。

ここから「くされ」の物語となる。
ちょっと変わった子どもは次第に人間よりも動物が好きになっていく。

うーむ。共感できる現代人多そう。
鳥かわいい。
うさぎめちゃかわいい。
仲良しのリスを殺した狩人に

そして小助は家を出て森で暮らし始め子どもを失ったアナグマに餌をもらいアナグマは小助を子供のように思って世話をしたのだ。
小助は偶然親の家にアナグマと戻りしばらく幸せに暮らすのだが、これをまたあの狩人が見つけアナグマを殺してしまうのだ。
小助はもう二度と家に戻らなかった。

少年忍者影丸である。美少年だった!
こうして影丸とくされは仲間になったのだ。
(1960年11月~1961年3月)4巻 完