なにかまだ不思議な世界を覗き込んでいる気がしています。
ネタバレします。
宦官は男性器を失った者なので性交は不可能なもののその性欲が失われるものではない。そのために女性をいたぶることで満足を得る者がいる、というのは中国後宮ドラマ『如懿伝』でも描写されたエピソードだ。
本作はドラマ『如懿伝』よりずっと以前に創作されたものである。
曹操は妻にしようとした水晶をすれ違いで宦官張譲に先を越されてしまうが単身取り戻しに張譲邸へ赴く。
が、曹操に「アモーレ」と呼びかけられた水晶は自ら死を招くのだった。
張譲は曹操を捕え裁きを司法官橋玄に託すが曹操の言「天が機会を与えるならば我天下を治むるに至る」を聞き「きみは治世においては姦賊の類だ。乱世において人はなお姦雄と呼ぶやもしれぬ」と言いさらに「天と一体になっている若者を断ずるのは天そのものに預ける」と宣った。
二十歳になった曹操は洛陽の北部尉となる。
そこで曹操は何人であれ法に背くものに厳しい処罰を与えた。
そして十常侍の登場となる。
横山版では宦官の説明はほぼなかったが本作では重要な存在となっている。
なにしろ曹操自身が宦官を祖父に持つ(父が養子ということなのだが)のだから当然でもある。
若き曹操の躍進。特に皇族の亶公による象に乗って登場する演奏の前で女装し舞い踊る曹操、というのは横山版では絶対あり得ない演出であった。
また袁紹と曹操が若い頃は友人だったというのも本作は踏襲されている。
さて曹操は女装して舞い踊り上奏した件で出世という体で地方に追いやられてしまう。
そしてついに劉備玄徳登場。
ってこいつなに。ひろゆき?
って昨日も曹操が論破王かと言ったばかりなのにひろゆきばかりではないか。
まあ力なき人の頼み事を聞いてやったりしてゴッドファーザー的な演出があったりして曹操とは違う庶民からのし上がっていく無法者としての玄徳が表現されていて面白い。
だが!
仕方ないけど横山版関羽と張飛が好きすぎる私としてはこちらの関羽と張飛が辛い。(どんなキャラだったとしても辛かったろうから仕方ない)
いやこっちのほうが史実に近いというのはわかっているのだが。
まあまだこれからだ。
そして無茶苦茶な論法で玄徳は関羽を口説く。
一方曹操は移動した先でまたひと暴れし県令の職を辞し郷里豫洲へと戻っていった。
しかし玄徳が関羽のことを「関さん」と呼ぶのは良い!
難しいことはわからない玄徳www
関羽は頭がいいのだが「侠っていうのは言葉にできるもんじゃねえんじゃねえか?」という玄徳の言葉にころりと参っている。
董卓登場。なんか嫌だな。
曹操の軍師となる荀彧登場。
まだ子どもの荀彧だが曹操は見どころありとした。
曹操の檄文が国を揺り動かし大きなうねりとなっていく。
あっしまった。
孫堅登場したの書き忘れてる??
いっかーん。
申し訳ない。孫堅っっっ
青い目をしていたと言われる孫堅。そのせいもあって西洋人風容貌。
幼い荀彧が曹操の側で学ぶ様が良い。