正直に言っていいでしょうか。
横山版では玄徳より曹操が好きだったけど『蒼天航路』では曹操より玄徳が好きな気がします。
・・・アマノジャクか。
5・6巻の内容です。6巻から李學仁が原作から原案になっています。
ネタバレします。
こちらの劉備玄徳。かわいい。
「おいら」っていうのがまたあの偉い人みたいで。とにかく好き。
夏侯惇は横山版だなあ。やっぱ。
そして荀彧は劉姓というだけで大義名分になる、と考えている玄徳に心が動く。
こっちの玄徳は割り切ってるなあ。
そして『蒼天航路』は描写世界が広い。そこはすごい魅力だ。
呂伯奢。
横山版では曹操の悪行の中でも特に彼の傲慢不遜を思わせる逸話の人物だがこちらでは有能な商人として曹操の徴兵に尽力することとなる。
曹操の「董卓を誅滅せん」の檄文は四海を駆け巡り群雄を動かした。
16歳の周瑜がかわいい。
しかし数万の軍を率いて集まった群雄に比べ太守でもない曹操が集めた兵はわずか五千。群雄はこれを嘲笑った。
曹操を友とする袁紹は曹操の立場を案じたが曹操の戦意は沸騰していた。
董卓から出陣を命じられた徐栄は袁紹・曹操軍と相対し曹操の力量を見る。
曹操の兵はわずか五百騎となる。
連合軍の将軍たちは勝利を祝っていた。
そこへ曹操は入り込み大言壮語を吐く。
これは曹操の策略であった。
そこへ孫堅が協力を惜しんだ隣郡の諸侯を殺しその兵と兵糧を吸収しつつ北上してきた。
夏侯惇はわずか三十騎で孫堅軍に加勢し豪傑華雄と一騎打ちをしてその首を孫堅に渡した。
玄徳は(まだ玄徳な気がしないんだけど)公孫瓚に合流してこの連合軍に参加する。
その時赤兎馬に騎乗した呂布によって連合軍は切り刻まれるがそれを止めたのが関羽だった。
袁紹は軍を動かした。
ついに董卓が動き出す。
董卓は騎乗のまま命じた。「我が後方の敵はことごとく首を刈り取りその首で塚を築け」
玄徳はここで皇帝に目通りし我が名を名乗る。
さてここであの貂蝉が登場する。
横山版では恩義ある養父を思って健気な決意をした美女であるが本作ではもともとは美女というのではない容貌で自ら細い目を整形して董卓を魅了する美女へと変貌し暗殺を企てる過激な女性となっている。
ひとり董卓の宴席に入り込み暗殺を謀る。