7・8巻です。
ネタバレです。
この呂布はどうなんだろう。
横山版呂布は面白くて好きだったけどこちらの呂布は強すぎるだけになんか気の毒でかわいそうな気がしてくる。
つまり脳筋で考えがない、ということなのだろう。
横山版では呂布の頭脳明晰でしかも最強の男だが「忠心」がない、それがこんなに惨めなものか、という悲劇が謳われていたがこちらでは「いくら強くても頭脳がないとなにもできない」的な表現になっていて哀れだ。
惨めなのは同じといえばそうだけど自分としては触れてはいけない部分の気がする。
董卓のろうそくエピソードは本作では実行されたがあんまり脂みはなさそうな気がする。
董卓描写は好きではないが(あたりまえか)定番中の定番かなというかんじだった。
そしてここで孔明が初登場。
なんだなんだ気になる。
荀彧。
横山版ではちらりと「駆虎呑狼の計」などを唱える場面で出てくるだけだがこちらは曹操物語なだけに出ずっぱりに出てくる。貧相でいつもぼんやりしている変なキャラクターだけどとても好きだ。
って王欣太作品、ぼんやりしてるヤツのほうがいい感じなのか。
黄巾軍の子どもたちによる軍団は「中黄太乙」と唱え続けながら籠城する曹操軍を襲う。
死をも恐れぬ三十万の兵そして続く百万の民を前に曹操は受け入れ契約した。
趙雲子龍登場。
いやなにもいうまい。
荀彧は曹操の留守を任され呂布との対決を迎え敗北するところを曹操の帰還で救われる。
もういったい何が何だかよくわからないのだが、とにかく呂布がとてつもない強さを持っているにもかかわらず曹操の膂力はなぜかそれを上回り荀彧が曹操に惚れ込んでいるのはわかった。
兄弟は袁術に玉璽を渡し千騎の兵を得る。
そして呂布との戦いが再開する。