23・24巻です。
ネタバレします。
私最推しの曹操✖許褚は本作『蒼天航路』の方がより多く濃く描かれている。
くう。この話を横山版で想像しよう。
(結局横山氏の絵の方がエロチックなのだよ)
それはおいといて。
川魚を献上され食べつくした曹操は激しく苦しみ嘔吐する。
側に付いていた許褚は曹操を抱え上げ脱出を試みる。
船上にいる賈詡は襲いかかってきたのは川賊ではなく孫軍だと気づく。
すべては策略だったのか。
孫軍からの容赦ない攻撃に曹操(こちらは戦ではないつもりなので曹軍ともいえず)の船は破壊される。船中にいる許褚は船体側面を錨でぶち開ける。それに気づいた賈詡は長江の形状を伝えようと落ちるが泳げず溺れてしまう。
川面では孫軍の周瑜が陣頭に立ちこの戦の成り行きを見守っていた。
華麗なる曹操の長江巡行は沈没艦23隻航行不能艦35隻。戦死者は三千名。負傷者五千を数える甚大な被害となっていた。
陸地にたどり着いた許褚は気を失ったままの曹操を介護していた。近くの村里は長江での戦いが知らされそこへ曹操を抱えた許褚と賈詡が現れたのだ。
村長はこの状況に対しやむなく突然現れた正体不明の三人を介護する。
が、賈詡はひとり曹軍へと戻る。
許褚は「素性を明かすな」と賈詡に口止めされていたため名を聞かれ「こちょ」と答える。(ここがおかしくて笑ってしまう)
孔明は曹操に興味を持ち彼と交わろうと試みるがなぜか曹操は孔明を拒否するように共鳴することがない。
曹操は目覚める。
この描写の意味を知りたい。
このことをふたりの童子は「孔明は民草には見えないように曹操にも見えないのだ」と説明する。曹操は民草が生活する如く戦争をするゆえに孔明が見えないのだと。
曹操は曹陣に戻るが少し行動しては眠るため皆は振り回されてしまう。
しかしいったん目覚めると恐ろしいほどの活力で政務をこなす。
黄蓋の曹軍への偽りの投降を機に火攻めは行われる。
後年「赤壁の戦い」と称されるわずか二か月たらずの戦闘はその戦の経緯がほとんど不明であるにも関わらずきわめてじゅうような事象として位置づけられる。
ここに三国鼎立の時代が幕開けした。
陳寿の知るす正史・武帝紀(曹操伝)に諸葛亮孔明の名は一字として遺されてはいない。