昨日の記事の続きはもう書く気がなくなったので唐突にこちら。『ヨルムンガンド』
初めて観たのはアニメの方だったと思う。
あまりにも好みすぎて続けて原作のマンガも読んだ(全巻持っている)が物凄い作画の落差に驚いたのだが再びアニメを観てやはり作品の魅力というのは作画の技巧のみでは得られないのだとも思いさらにアニメーションの高い技術がその魅力を引き出してくれるのだと確認した。
昨今人気漫画がアニメ化されてアニメが原作マンガから少しでも改変されていると炎上してしまうというのでアニメーター周辺は苦悩されているという。
アニメ界が単なる「人気漫画のアニメ化製造機械」になってしまっているだけでも悔しいのにアニメ化する際にアニメ作品ならではの演出することすら許されない、という苦しい状況だという。
高橋慶太郎著『ヨルムンガンド』のアニメ化はその点最も成功した例のひとつなのではないだろうか。作者の感想は読んだ聞いたことはないがこのアニメぶりを見ているとよもや不満は感じられなかったのではと思ってしまう。
とはいえこれは「下手なマンガ」を「上手くアニメ化」したと言っているわけではない。
高橋慶太郎氏のイマジネーションは凄まじい。キャラクターも世界観もストーリーも比類ないものだ。
しかし本人の画力ではそのまま反映できなかった、それをアニメ技術がみごとに映像化してくれた、ということなのだ。
凄まじいイマジネーション、これがもっとも大切なものなのだ。
そしてそれを表現してくれる技術は嬉しいものだ。
さてあたりまえの話を長々してしまったがもう何回も何回も『ヨルムンガンド』アニメ、観なおしているのだけどやはり楽しい。
ココとヨナはじめ組織の皆が好きだ。
第1話「炎兎」
少年兵ヨナがココ・ヘクマティアルに手を引かれ仲間に入る、ところから始まる。
ヨナが褐色の皮膚に銀髪、というのがとんでもない。ココに至っては全身真っ白というビジュアル、どうしてこんなの思いついたんだろ。
ヨナをのせてココが運転する車。ヨナが言う「この部隊での尾行者の扱い」
「そりゃもう、先手必勝一撃必殺」
ココが言い終わらないうちに尾行車を撃ち抜くヨナ。
ヒュー「はじきやがった」
と後に続くレームとバルメ。
ここで心持っていかれましたよね。
第2話「ガンメタル・キャリコロード」
少しずつ仲間の様子がわかってくる。
トージョ、東條秋彦、珍しく日本人、眼鏡をつけ真面目そうだが意外とスケベという日本人男性らしい男性。
最初から描写されるレームとバルメ。
バルメはココに絶対的な忠心と愛を持っている。
スナイパールツ。
第3~5話「PULSAR」
ココ・ヘクマティアルの武器商人らしい「取引場面」が描かれる。
といってもバンバン売るのではなく武器が欲しくてたまらない戦場に飲み込まれちゃいけないという話だ。
最後の「聞け、山岳兵!我らは〝10人”!!〝3人”は中にいるぞ!!」
で山を駆け降りるココたち。
かっこよすぎるだろこれ。
で、前にも書いたけどヨナのモデルって萩尾望都『エッグ・スタンド』のラウルだと思っている。