第11~13話「Vein」
マンガは第2巻の終わりからです。
この話でヨナの過去がわかります。予想はついてたけど辛い話。ここだけは読み(観)かえしたくない。
ネタバレします。
貨物船輸送しているココの船に兄のキャスパーが乗り込んでくる。
何しろ父親のフロイド・ヘクマティアルは海運の巨人と呼ばれる人物なのだから船が主流なのだろう。
そして始まって間もなくヨナがキャスパーを襲うというとんでもない事態になりそこからヨナの昔の話になる。
といっても3か月前の西アジア某国で地雷原を歩かされる子どもたちと一緒にいたヨナ。ある日マルカという少女がそこを歩かされ爆死したことでヨナはそこにいた大人たちを皆殺しにしていく。
そのヨナを止めたのがキャスパーの部下である女性兵士チェキータだった。
キャスパーというキャラも嫌な感じで最高。
チェキータとレームが昔恋人(夫婦?)同士だったというのがなんとも。
生き残った子供たちを安全な日本の孤児施設に預けることを引き換えにヨナはキャスパーの妹ココの部下になった、というのが経緯なのだ。
ひとつひとつの設定が納得だし物語のなかに上手く練りこまれている。
第14話「海路」
さらに船旅が続きバルメがアフリカで「なにかあったこと」がわかる。
第15~19話「African GoldenButtreflies」
新しいキャラ「大星海公司」の陳国明とその部下カレン・ロウ。
下品なアメリカ男スケアクロウ再登場。相変わらず最低な人格を見せてくれる。
そして日本女性博士、ドクターマイアミこと天田南。
彼女が作る子供用おもちゃはなぜかいつも軍事転用されてしまうという。ロボット技術のスペシャリストなのだ。
ココは「大星海公司」の陳国明に高級中華料理店に招待され極上の美味を楽しむ。
それを見はるスケアクロウの部下に新しいキャラ女性ショコラーデ。
このショコラーデがまた良いキャラで(こればっか。だが本作とにかくキャラ設定が最高なのだ)彼女が登場してから最低なスケアクロウが少しずつ良い人になってしまうのだから。
ここでもうその片鱗。
悪党を成敗し正義の味方になると言い張るスケアクロウにショコラーデは「ココちゃんに取り入った方がいいのでは」と進言しスケアクロウもそうするしかなくなる。
これはおもしろい。
その一方で格闘するバルメ=ソフィア・ヴェルマーとカレン・ロウ。
この対決がかっこよくてな。
そこで描かれるバルメの過去話。
良い。