ガエル記

散策

『みつくにの娘』萩尾望都

1972年「別冊少女コミック」お正月増刊

希少な日本時代劇もの。

でも本質的には『ビアンカ』の流れですね。

 

ネタバレします。

 

そしてやはり「疎外される主人公」の系譜である。

〝みや”は愛らしい娘だが「父なし子」というので村人から母親をいびり殺された。

祖母はみやを連れて山奥で暮らしているのだ。

そんなみやに村人の〝きち”は心惹かれ嫁にほしいと願っていた。

しかし祖母は「みやは山の神にみそめられている」と言ってきちの言葉を否定した。

 

山の神に愛されたみやの美しさよ。